探査機「はやぶさ」、「はやぶさ2」、そして「オシリスレックス」などに
より太陽系小天体(小惑星)の調査が活発に行われています。
そんな小惑星のひとつにファエトンがあります。
この小惑星ファエトンの公転軌道が、ふたご座流星群のダスト軌道と
よく一致しています。
そのため、小惑星ファエトンがふたご座流星群の母天体と考えられて
います。
しかし、流れ星の起源は「ほうき星」から放出された塵(砂粒)なので、小惑星ファエトンはかつて「ほうき星(彗星)」だったかもしれないのです。
かつて、そのような変身を遂げた彗星があったかもしれないのは、
興味を惹かれますね。
今週の前半、活動のピークを迎えたふたご座流星群の写真を撮り
ました。(矢印の先に流星が写っています)
次の2枚は15日(水)の未明の頃です。
2晩でおよそ4時間の写真観測をしましたが、流れ星が写っていたのは10フレームのみでした。
肉眼で観た印象では、去年以上に活発だったようなんですが・・・。
ふたご座流星群の母天体(小惑星ファエトン)を探査機で調査する
計画があります。
JAXAのDESTINY+(デスティニー・プラス)です。2024年の打ち上げを
目指しているそうです。
小惑星ファエトンから目が離せませんね。
小惑星に興味をもったみなさん、ぜひ観測をはじめましょう。
なにしろ、小惑星は見つかっているだけでも数十万個もあります。
その一つ一つの特性は、ほとんどが未解明です。
昆虫と同じように、アマチュアの活躍が必要な分野です。