これ(下)を覚えていますか?
そうです。先日のブログで紹介した須賀川市立第二中学校1年生が
体験した『ニッケルメダル』です。
銅でできたメダルに、ニッケルを電気めっきして表面加工したものです。
ニッケルは金属の一種です。いろいろなものに使われています。
もっとも身近なものは、硬貨(50円、100円)ですね、
蓄電池(ニッケル水素電池、ニッカド電池など)の電極にも使用されて
います。
ステンレススチールにも含まれています。
子どもたちに大人気のステンレス昆虫です(上)。
このニッケル、自然界ではどこにあるのでしょう?
私たちが住む地球の中心(核)にあります。
地球の中心をなす核は、鉄が主成分ですがニッケルを含んでいます。
鉄もニッケルも磁性体であり、地磁気をつくりだしています。
とっても重要な元素です。
私たちが使用しているニッケルは鉱物資源として採掘します。
日本には採算が合う鉱床がないため、100%輸入しています。
しかし、太平洋戦争のころは国内で採掘していたそうです。
写真(下)は、代表的なニッケル鉱石(珪ニッケル鉱)です。
緑色の部分が珪ニッケル鉱(兵庫県養父市産)。
めっき液も緑色でしたね。