クリスマスと星は、切っても切れない関係にあります。
クリスマスツリーの飾りに、星は欠かせませんね。
頂点の星かざりは、「ベツレヘムの星」といわれています。
マタイによる福音書に登場する「ベツレヘムの星」は、
救世主キリストの誕生を知らせる星として知られています。
ベツレヘムの星の正体は、超新星爆発、ほうき星、惑星の重合
など、いろいろな説がありますが、いまだ不明です。
神秘的で魅力的なベツレヘムの星に惹かれます。
今、実際の星空で、ベツレヘムの星を思い起こすような現象が
起きています。
みなさんもきっとお気づきかと思いますが、夕方の南西の空に
明るい星が2つ輝いています。注意深く見ると、2つの星がだんだん
近づいていることがわかります。そして、今日から少しずつ
離れはじめます。
これらの星は、木星(明るい方)と土星(やや暗い方)です。
近づくようすを写真に撮りましたので、ご覧ください。
12月17日には、2つの星の脇に三日月も見えて、とっても綺麗
でした。
12月22日午前3時ころに、もっとも近づいて見えます。
残念ですが、そのとき日本ではすでに地平線の下で見えません。
太陽が復活する冬至(12月21日)のころに、太陽系の巨大な惑星
2つが近づいて見えるなんて、何かよいことが起きそうです。
今回の木星と土星の接近は、天体望遠鏡でも1つの視野に入る
ほどです。これほどの接近は、およそ400年ぶりだそうです。
そのときを楽しみにしていたのですが、21日の夕方(南西の空)は
すっかり曇り空でした。前日に撮影した写真(下)です。
木星と土星は分離して写っていますが、肉眼では2つの星が接して
いるように見えました。
木星のガリレオ衛星がすべて写っています。左上からカリスト、ガニメデ、イオ、エウロパです。エウロパは木星に接しています。
土星の右下には、土星の衛星タイタンがうっすらと写っています。
21日に見逃したみなさん、まだ大丈夫です。今週末くらいまでは、
南西の空に2つの惑星が見えています。
しかも、23日ころまでは木星と土星がほぼ1つにみえますよ。
お見逃しなく! しっかり厚着して、風邪などひかないようご注意
ください。