私たちは立体的な空間(3D空間)にいます。
そのため、目で見る景色が立体的なのは、当たり前と思い込みがちです。
ここで、ちょっと考えてみましょう。
景色が写っている写真をみたとき、私たちには奥行きのある
風景が見えます。写真は平面なのに? 不思議です。
実は、私たちの脳が平面の写真を立体的に理解しているのです。
私たちが立体的に見る仕組みの1つ「左右両目による視差」を利用した
立体視の道具「3Dメガネ」をつくる自由参加プログラム
『3Dメガネをつくろう』を紹介します。
上の写真を見てください。
青い文字と赤い文字が左右にずれています。
右目で青い文字、左目で赤い文字を見ると、私たちの脳は
右目で見える文字と左目で見える文字のずれ具合から
文字が飛び出たり、文字がへこんだりするように見えます。
赤と青のセロハン紙を「3Dメガネ」台紙に貼り付けます。
セロハン紙は柔らかいので、しわにならないように慎重に貼ります。
さあ、できたら赤と青のステレオ画像(アナグリフ画像)を見ます。
お~っ!
写野がずれた2枚の空中写真を立体的に見るときには、下のような道具を使います。右目で右の写真、左目で左の写真を見るための簡易実体鏡です。
(2枚の地形図は、日本応用地質学会応用地形学研究小委員会編
「応用地形セミナー 空中写真判読演習」より)
こちらは、赤色立体地図(会津磐梯山)。
傾斜の違いを色(赤色)の濃淡と明暗で表した地形図です。
(千葉達朗著 「活火山活断層 赤色立体地図でみる日本の凸凹」より)
私たちの視覚は、赤色に敏感なんです。
ここで紹介したように、立体視をする方法と仕組みには、いろいろなものがあります。視ることの奥深さを感じます。
立体的に見える映画もありますね。
立体視の不思議を楽しんでみませんか?