科学館や博物館へ行くと、隕石(いんせき)の展示を見ることがあり
ます。みなさんは、隕石お好きですか?
意外かもしれませんが、この狭い日本にも隕石は落ちています。
現在、およそ50個の隕石が日本国内で発見されています。
そして、日本が保有する隕石の多くは南極で発見したものです。その数は、およそ1万7000個。日本は世界第2位の隕石保有国です。
ここは、南極・北極科学館です。
国立極地研究所の敷地内にひっそりと建っています。入り口の脇には、昭和基地の近くで採取された黒雲母片麻岩が展示されています。
館内には、南極で採取した隕石の展示があります。
これは、鉄隕石。
そして、こちらは石質隕石。
南極地域では、白い氷の上に落ちている黒い隕石がとても目立ち、
見つけやすいそうです。
1908年6月30日、シベリアのツングースカ上空で爆発があり、地表の広い範囲(半径およそ40km )の樹木がなぎ倒されました。
これは、上空8km で、直径およそ60m の隕石(彗星?)が爆発した
ためと考えられています。
その大爆発にちなんで、本日6月30日は、「小惑星の日(Asteroid Day)」に制定されました。
宇宙から地球に天体が落ちてくるなんて、想像できないですね。
隕石ではないですが、宇宙塵(直径1mm 以下)は1年間に数万トンも
地球に降り注いでいるといわれています。
小惑星の多くは、火星と木星の間で公転しています。
しかし、地球の近くで公転している小惑星(地球近傍小惑星)も
あります。
地球近傍小惑星はあまり馴染みのない天体ですが、
「イトカワ」や「リュウグウ」といえば、ご存じの方が多いのでは
ないでしょうか。これらは地球近傍小惑星なんです。
小惑星は、文字通り小さな惑星ですから見つけるのは困難です。
しかし、星空の連続写真を撮ると見つかることがあります。
小惑星は、星座を形づくる星々(恒星)を背景にして、とても速く動いているんです。そのようすを、動画でご覧ください。
今年の11月から12月頃には、「はやぶさ2」が地球に帰ってくる予定です。どんな試料を届けてくれるのか楽しみですね。