ムシテックワールドに展示されているもので1番印象に残るものは
なんですか?
そのなかでもとっても人気がある(?)ものに、「ミツバチハウス」がありま
す。この「ミツバチハウス」の中に本物の生きたセイヨウミツバチを展示し
ているのを、ご覧になられた方も多いと思います。
ミツバチは冬期間活動が鈍くなり、数も減ります。たとえ越冬しても、数
が大変少なくなり、展示するにはかなり厳しい現状です。ハチにストレス
無く、うまく飼育できる環境であればいいのですが、ムシテックの展示ス
タイルだと、数を維持するのはとても困難です。
そこで、毎年ゴールデンウィーク前にハチの入れ替えを行っています。
今までのハチの家族(コロニー)ではなく、次の大家族へとバトンタッチす
るのです。
今回は、新しいハチの大家族がやってきたときの様子を紹介します。
※スズメバチ捕獲隊
4月26日(火)の夕刻、私たちミツバチなかよし隊(秋はホーネットハン
ターになります)は、一路郡山市熱海町へと向かいました。
どうして夕刻?それはミツバチの行動を考えれば想像がつくでしょう。
ミツバチは日中、蜜や花粉を集めに、外にはたらきに出て行く者が多い
のです。でも、日が暮れるとみんな巣に戻ってくるので、戻ってきた頃
集めるのが効率がよいのです。
目指すは、石筵の養蜂家、後藤克己さん宅です。後藤さんの自宅は
幹線道路から迷路のようにつながる狭い道路沿いにあります。それで
も、何度か訪れているので、迷うことなくすんなりと後藤さん宅へ到着
しました。
後藤さんは長年ミツバチを飼育され、ハチに対する愛情はとても偉大
です。後の写真を見れば想像つくのではないでしょうか?
した生体展示ケースです。
ミツバチの巣箱を開ける後藤さん。
麻布に火をつけています。
→スモークマシン
みたいですが、「燻煙器」といいます。燻煙器は、
ミツバチをおとなしくさせるための煙を作る道具で、刺されることを防ぐため
に、養蜂では欠かせない道具です。
巣箱のミツバチの機嫌を見ながら、時々吹き掛けて作業を進めます。
煙を出すものと言えば、ムシテックにもスモークマシンがあります。煙を発生
させて、それを空気砲の中に入れて、空気の動きを観察するのに使っていま
すが、燻煙器の煙を空気砲に入れてみても同じようにできるか試したくなり
ました。どうせやるなら、ムシテックにある巨大空気砲にたくさん煙を入れて、
ボシュッと何発もスズメバチの巣をめがけて発射してみたいです。はるか遠方
から巨大な煙の塊が、スズメバチの巣に命中したら、巣の周りにいるスズメバ
チもミツバチのようにおとなしくなるに違いありません。是非とも実験してみた
いです。
相方(しお)も、手慣れた手つきで作業をしている後藤さんの姿を見入ってい
くさせます。
3枚目をはめ込みます。
後藤さんの雄姿を観察していた
ミツバチなかよし隊の相方(しお)も、とうとう自分の手で巣板を持ち上げて
みた。写真ではわかりにくいのですが、巣板の両側にミツバチたちが幾重
にも重なり、しかもブンブン羽音をたてているのです。圧巻です![]()
順調に巣板をはめ込んでいま
ガラスカバーをはめ込んでいません。このままではミツバチがまわりに
自由に飛び回ってしまい、観察できません。
ガラスカバーをはめ込む前に、
巣箱に残ったミツバチを、巣板のほうに移しています。でも、よく見てくだ
さい
なんと素手でハチの大群を扱っているではありませんか
後藤
さんは、ハチに接するときは刺されないような微妙な指圧を知っていると
のことでした。絶対にみなさんはまねしないようにしてくださいね。ハチは
攻撃的なとき、羽音にも変化があるそうです。後藤さんは、長年ミツバチ
を家族のように飼育され、いろいろな習性をよく理解していらっしゃいます。
とばりが下りていました。ミツバチ展示ケースを老愛車ムシテック号に積
み込み、帰途につきました。
運搬中、展示ケースの中に入りきれず外に着いていたミツバチが、私の
ズボンのすそのあたりから中に入り、もぞもぞと足首周辺をはい回ってい
ました。
ください。赤いです。もともと赤いのではなく、赤い印をつけていただきま
した。このミツバチがなんだかわかりますか?
そうです女王バチです。1つのコロニーにたった1匹しかいません。毎日
たくさんの卵を産み、大きな家族を維持しています。みなさんも女王バチ
さがしてみてくださいね。![]()
ゴールデンウィークはどうぞみなさん、ムシテックワールドにお越しください![]()
10000匹のミツバチが待ってま~す![]()
(Da)










