13:30、私が来た!
12時に出発したのに、乗り換えロスもあり到着は13:30。
遠いのです。40分くらい歩くから。
行くと、大将さんがまかない的にご飯を食べられていました。
そういう、遅い時間だったのです。
ようこそ的に挨拶を交わします。
ムシマルはお酒を飲むから14時の閉店までに終われるか、内心で焦っていました。
平日のピーク過ぎで客がムシマルだけだと、ムシマルがはやく終われば締めもその分早まるのではないかと勝手に心配している。
お前には、願いがまだあるか?
何をどうやっても果たしたい欲があるのか?
・・・・・・うん。―――うん!
ならば!それを手に入れる以外のことを考える必要などない!
そう大将さんが心で言ってくださったと勝手に解釈して。
この気遣いも、酒が入ったら忘れてしまいます。
今日の注文は、実は決め打ち。
ある!券売機に、狙いの新メニューが!
【ホルモン味噌ラーメン】
1500円。
ラーメン界で言えば、1500円は横綱級。
豪華なやつ、豪華なやつ。
ただこれが、大将さん渾身の自信作、新たな旗艦メニューらしい。
SNSで知った2023年春。
ビールと、唐揚げもおまけで2個頼もう。
ふう、やれやれ、僕は着席した。
調理待ち時間に大将さんが、旗の記念写真を撮ってくださる。
ムシマルの名が、歴史という名の旗に刻まれた瞬間であった。
サインファクトリーさんの仕事による一方やすきや番地さん応援幟。
そこに名を連ねているのです。
わーい。
で、着席しての到着。
お箸がないぞ、って少し狼狽していましたが、お箸はあった!
おしぼりを雑に置いたせいでおしぼりで隠れて視認できなくなったという凡ミス。
何回来てるんだムシマル。
フォルムの基本は、味噌ラーメン。味噌ラーメンを頼んだのだから当然か。
麺、
あれ?
一方さんの麺って、いくつかの場面のダイヤモンドみたいにプリプリとしているイメージでしたが、なんか、馴染む。
よい意味でスープを吸い込んでいます。しかして溌溂としています。
で、スープは祝福みたいに味がたくさん寄せられて来ています。
最終的にニンニクのまとめ感がすごいのですが、ホルモンがぬぷっと溶けて染み渡る旨さ。
まざって。
あ、これは相当旨い。
麺がスープと恋人繋ぎしている、そして幸せになる~♪
それからホルモン。
ホルモンの脂が、奥行きスゴい!
ホルモンについて一説には100gともそれ以上とも噂される量。
たっぷり。
「グニョングニョンした見た目からは想像もつかないすごくうまい味!歯ごたえもなんかすごくいい歯ごたえだし、口いっぱいに広がるすごくいい香りがこれまたいい!!」
これは、あれかな、中毒性がありますね。
ムシマルは一族のなかでも名うてのホルモン好き。ホルモンぬ。
ホルモン好きのことはホルモンヌって言うのかい?言わないのかい?どっちなんだい?
よくわかっていません。
とにもかくにもムシマルの実家ではムシマル以外はホルモン好きがいない。
家ごはんでは、普段ホルモンの余地はあまりない生活なのでした。
一族の中からホルモンヌが出たか!と石投げられる日々(うそ)。
外食だけが、満たしてくれる。ホルモン欲が、咲き誇ります。
その暗い喜びが火になったように、口の中で温かく柔らかい。
まるで油絵、ホルモンのなかった今までが水彩画になってしまうくらい旨みが強い。
はヴぁあ・・・色彩が逆行して躍動するぅぅ・・・・。
焼き肉屋さんでマルチョウ単品頼むより多いしデカいのではないか。
茹でたら熱したら、縮んでしまうのではなかったか!
デカいままですよ!
弾力はホルモン、ホルモンのなかのホルモン。
封じ手としたのに見返したら指癖で書いてました。
味というより脂満足と食感の変化に素敵。
そう、もしかすると濃いという言い方より、強いという表現が正しそう。
味噌とニンニクとホルモンとしてあと魚粉的なやつ?和のダシがもうオーケストラのよう、地球オーケストラ。
唐揚げも、良いっすね。
で、ラーメン半量ほどでビール一杯飲みきってしまいます。
おかわり?この消費量ペースならもう一つビール飲めそう。
ようし、今日は飲みきってやる!
この時点で、店じまいぎりぎりに来た配慮は新月のように欠けました。
券売機で買って、2杯目を飲み始めます。
ビール400円。最近値下げ。
※ラーメンを頼むと400円、セットでなければ550円。
でも、ラーメン無しでビールだけあるいは卵かけご飯だけ頼むことは(少なくともムシマルは)ないので、実質エブリタイム400円。
実はこのくらいのタイミングで、お客さんがひとり新たに来店。
(これなら少し、最後のひとりでないなら、少しじっくりと吞めそう)という増上慢まで現れます。
スープがもう、酒を進ませます。
スープの合間に食う唐揚げは、また酒が進みます。
やる気漲ります。
酔ったままただひたすらに麺との啜りあい(リリック)を。
夢の中でもなぞってしまう。
ずぞぞ、ずぞずる。もにゅむ。
ずっと、このやり取りに名前はないと思っていた。
それを今、ホルモンのおかげで俺はようやく知ることができたんだ。
ありがとう。これが・・・これが。
これがホルモンヌだ!
※ネットで検索したら、ホルモンヌはホルモン好きな女性のことを指す言葉でした。ムシマルは男性なので表現に間違いが発生しましたが、記載当時の気持ちを重視し、そのまま載せる判断をいたしました。
そんな思いを巡らせながら酒を呑むとね。
心がじんんわり満たされて・・・気持ちよぉく酔えるんだ。
ぷはあ。
ご馳走さまでした。
これは、スープ完飲は背徳感を拭えない。
大盛りにはしていなかったのに、満足感がすごい。
調子に乗ってご飯マンガ盛りを頼まなくてよかった。
豚カツトッピングをしたら、やりすぎだし。2杯でもすまないし。
旨かったー。
そうだな、でも食えばなくなっちまう。
それはまだ惜しい、と思えるような感覚もあるのでした。
全メニュー制覇に一歩近づきました。
そしてムシマル内ランキングも書き換わります。
お会計は計2700円くらい?
居酒屋さんより安くて、昼呑みムシマルに祝祭をくださっています。
酔いました14時過ぎ。昼下がり帰る。はためいて帰る。
うああ、胃の中がハッピーカーニバルだぜ。