蝶は好きだけど蛾は嫌い。
そういう人は多いと思う。
が、なぜかうちのムスメは蛾が好きだ。
虫全般が大好きだから蝶も好きは好きなんだけど、
蛾に対する態度は蝶に対するそれとは全く違う。
例えば、蝶を見つけた娘はこんな感じ。
「あ、チョウチョ!きれいー」
普通の女子となんら変わらない。
その後「つかまえる!」と言って手づかみで捕らえるところは違うと思うけれども。
そして蛾を見つけた娘はこんな感じ。
「あ、蛾くーん!こっちおいで!」
『くん』をつけるあたりから親密度が違う。
壁に止まってるどんなに地味な蛾に対しても同じ態度。
そしてとっても大事そうに両手で捕まえ、
手の中にいるのを覗き込む目つきなんて母が子を見る目の如し。
蝶には感じなかった虫愛を感じる。
なぜだろうか。
私は仮説を立てた。
おそらく、蛾に対する同情から来ているのではないか。
彼女にとっては蝶も蛾も対して変わらないかわいい虫だ。
しかし蝶だけが万人受けするのに対し、蛾は嫌われ者。
そんなのはかわいそう!
だからせめてうちが好きになってあげる・・・!
あふれ出る虫愛!
きっとそうに違いない!
確信に満ちた母は本人に聞いてみた。
「なんで蝶より蛾の方が好きなの?」
返ってきた答え。
「もっふもふだから!」
え、そこだった・・・?
好きなポイントは、みんなが嫌がりそうな毛の生えた太い胴体にありました・・・!

↑蛾を愛でる娘。
ちなみに蝶と蛾は生物学的に同じで明確な区別はつけられないんだそうです。
夜に飛ぶ蝶もいるし、美しい蛾もいるし、胴体の太い蝶もいるらしい。
蛾の鱗粉だけがかぶれるなんていうこともないし、
どう見ても蝶に見える蛾もいるんだそう。
だから蛾だといってもあんまり嫌いにならないであげてね。
<追記>
昨日コメントをいただいて気づきましたが、
蛾が無害のような書き方をしてしまっていました。スミマセン。
鱗粉がアレルギーを引き起こす場合は蝶でも蛾でも同じですよ、ということでした。
触っても無害な蛾も多いのですが、
ドクガやチャドクガのように本当に毒があるものもいるので触りたいときは気をつけてくださいね!