『虫ガール』
というのは、小4になる我が家の娘のことです。
彼女は、普通の女子は虫を嫌い始めるであろう小学校中学年にもなりながら、
育てた蛾を逃がすときに涙のお別れを実演してくれたり、
カブトムシ展で自分の服にカブトムシを8匹留まらせ大喜びしたりする大の虫好き。
素手でバッタを捕まえさせると彼女の右に出るものはほとんどいない。
このもはや変態の域に足を踏み入れそうな娘に対し、
始めは彼女の将来を心配し絶望感にさいなまれていた母でしたが、
「ほら、かわいいでしょー!」
と拷問のように顔の前に差し出されるクワガタやカナブンを見ているうちに鍛えられ、
「確かに虫って意外とかわいいかも・・・」
ぐらいには思うようになってきた。
最近ではセミの抜け殻はもうブローチにしか見えないし、
クワガタやカブトムシはかわいいとさえ思える。
ゴキブリだけはちょっとどうしようもなく苦手だけど、
バッタやらカナブンやら青虫など大抵の虫は触れるようになり、
ママ友には「虫得意だよねー」とまで言われるほどに・・・!
そんなある日、近所の生き物好きなおじちゃんが
「最近はママが虫苦手だから、男の子でも苦手な子が多いんだよー」
と嘆いていた。
「昔の子供は虫捕まえて遊んで、いろんなことを学んでたのにね」
確かに、虫っていうのは深く物事を研究するにあたり一番身近な題材かもしれない。
おもちゃで遊んでも限界は来るけど、虫に限界はないし、
まだ人類が知らないことだってたくさんあるほど奥が深い。
それを勝手に子供が自分から研究してくれるなんて(それもタダで!)ありがたいことこの上ない。
それに触れずに大人になってしまうのはもったいないのではないか。
そこでブログを書いてみようと思いました。
虫嫌いのママ達に、私の体験が役に立てばいいな・・・!と。
このブログはママのための虫の指南書・・・という大層なものではなく、
虫に一歩近づけるようになるための応援歌です。
そして子供が虫を持ち帰ってきても、
「これも一つのいい経験」ぐらいに思って、
触ることまではできなくても
にこやかに笑って迎えてあげられるようなママが一人でも増えればいいなと思っています。
ちなみに写真は普通のコクワガタです。
色をいじったので紫っぽくみえますが、
娘がその辺で拾った普通のやつです。
