前回書いたトルコ航空の日記がトルコの日程の1日目でした。
トルコについてからはメトロとトラムでホテルまで移動し、
翌朝8時半にホテルを出てふらふら旧市街を歩き、
9時開館の本日1館目の博物館に向かいました。
本日最初の博物館はトルコ・イスラーム(美術)博物館。
大宰相イブラヒム・パシャの邸宅を改築し博物館にしています。
9時に行ったので、この日の一組目のお客さんでした。
まだ、職員の方はカフェでお茶してたり、お話してたりのんびーりしていました。
展示品は素晴らしいイスラーム美術。
クルアーンや木工芸品、金工品、絨毯などどれも美しいものばかりでした。
さらに中庭からは美しいスルタン・アフメット・ジャーミー(ブルーモスク)が見えます。
素晴らしい場所!
この博物館はイスラーム美術の他に民俗資料も再現展示で展示してありました。
この写真はちょっと裕福なお宅の女性だったかな?
2館目 国立考古学博物館。
この博物館はトルコで一番初めにできた近代博物館で、
現在もトルコの歴史を扱う博物館ではトップなのではないでしょうか。
本館、装飾タイル博物館、古代オリエント博物館の3館からなっています。
見ごたえはものすごいものがあるので、細かいところまで見ようと思ったら一日がかりで行かないといけません。
この博物館は石棺のコレクションが充実しています。
なかでも、博物館の顔ともいえる目玉のコレクションは
アレクサンドロス大王らしき人物が彫られた石棺と嘆く女たちの石棺です。
これがアレクサンドロス大王が彫られた石棺。
ケースでぐるりと囲まれています。
石棺のコレクションはおそらく世界一でしょうが、石棺以外でも石の装飾が多いです。
これは祭壇の装飾を展示したもの。祭壇の雰囲気を伝える努力が見られます。
実は粘土板、土器なども充実してます。
この展示室(新館2階)は主にアナトリア地域の歴史的な遺物を展示しているのですが
トルコの大地が持つ歴史の深さに感動します。
これも新館の展示。
この日は雨が降っていて、この展示室は天井がすぐ外に面しているのかすごい雨音がしました。
装飾タイル博物館、元々の名前をタイルの離れ(東屋)といいます。
ここはオスマン帝国がコンスタンティノープルを征服してすぐに建てられたもので、
とっても古い建物です。本館が完成するまでここで展示をしていました。
内部はこんな感じ。いまではタイルや絵皿など陶磁器を展示しています。
ステンドグラスが素晴らしく、とても雰囲気のいい建物です。
これは古代オリエント博物館とか東方文化博物館とか訳せますが、まあそんな感じ
オリエントの展示です。
もともとこの建物は美術学校として建てられたものです。
博物館の敷地内に美術学校があるって素晴らしいですよね。
展示の中はこんなかんじで、石の遺物などにはロープやケースがなく床に掘りこんで石の色を変えて
バビロンの彩色タイル。美しさと造形の細かさにため息が出ます。
3館目 アヤ・ソフィア博物館
トルコに来てここに行かない人は珍しいんじゃないかってくらいみんなが行く博物館。
博物館と言っても展示品などはなく、建物がもつ歴史、この建物がここに建っていること自体に価値がある博物館です。
現在まだ修復中ですが、美しいドームの様子を見ることが出来ます。
建物にただただ感動するんだけども、何にもないのに入館料がめっちゃ高い!
まぁ、この素晴らしい建物をこれからの人に残すために必要なお金として割り切るしかないですが、厳しいものがあります。
4館目 軍事博物館
軍事博物館の目玉はその軍事資料がまずありますが、なんといっても軍楽隊の生演奏!
しかし、この日は軍楽隊の演奏はお休みでした。
かなり広大な敷地に大きな建物、膨大な資料数。
入館するときは軍人さんがセキュリティーチェックしてくれます。
ちょっとビビりますが、そこはトルコ人。軍人さんも親切。
先が見えないほど長い廊下とびっしりとした展示品。
ここも一日がかりでようやくすべて見終わるくらいのボリュームがあります。
展示室の一室にはこのような教室での一場面みたいなのもありました。
展示室のケースは自分でライトをつけます。時間で勝手に消えるみたい。
オスマン帝国からトルコ共和国の軍事面すべてを網羅する博物館で、男の人は好きかも知れないなぁ~なんて思いながら早足で見て回りました。
しかし、とにかく広かったので、閉館までにすべてを見終えることはできませんでした。
そんなこんなで2日目は博物館にひたすら行って、イスティクラール通りを散策して
疲れたので途中この季節ならではの生ザクロジュースを飲み、
トルコの空はすっかり暗くなって行きました。
新市街側から見るスレイマニエ・ジャーミーも文句なく美しい。
スレイマニエ大好き。