骨格筋研究
股関節は屈曲20°で腱の伸長などによる静的トルクを発生しなくなる。
屈曲0~30°では大腿直筋と腸腰筋は同等の屈曲トルクを持つが、伸展位および深い屈曲位で腸腰筋が大腿直筋よりも大きな屈曲トルクを持つようになった。
股関節伸展位では大臀筋がハムストリングよりも強い伸展トルクを有することが分かった。
大内転筋後部繊維は股関節伸展20°で屈曲トルクを有した。しかし、股関節屈曲角度が増すにつれて屈曲トルクは減少し、屈曲0°以上で伸展筋に変化し、屈曲角度が増加すると大臀筋よりも大きな伸展トルクを発揮することが分かった。
受動的トルクの変化量と⊿Muscle Tendon Junctionの比よりMuscle Tendon Unitにおける筋の硬度(以下スティフネス)を算出した。スティフネスは柔らかさの指標であり、値が低いほど柔軟性が高いことを意味する。
本研究結果よりストレッチング直後に柔軟性が向上するのは、筋繊維や腱が伸長されたのではなく、筋のスティフネス減少の大きいことが示唆された。
ヒラメ筋の筋厚では若年者と高齢者では有意差はみられなかった。
下肢筋のなかでもヒラメ筋は加齢による筋萎縮が少なく、また高齢女性の中臀筋の筋萎縮の程度は日常生活活動量と関連があることが示唆された。
強い圧迫力のほうが筋出力状態の変化を鋭敏に反映すること、筋収縮に伴う変化は筋厚に比べて筋硬度のほうが変化量が大きいこと、筋力発揮には筋量だけではなく、収縮時に筋の硬度を高められるかどうかも影響している可能性がらあることが示唆された。
主動作筋と拮抗筋が同時に活動することを筋の同時活動(co-activation)という。これまで高齢者においては、最大筋力発揮時に主動作筋に対する拮抗筋の活動が増大していることが報告されている。
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