我が家の近所の鳥肉屋を、よく利用する。
このお店、スーパーではあまり見かけない「ハツ(心臓)」や「せせり(首の肉)」といった部位のほか、「ひね鶏」の肉も扱っているのがウレシイ。
ひね鶏は親鳥とも言い、普段我々が口にする鶏肉(若鶏)が一般的に生まれてから50日程度で市場に出るのに対して、ひね鶏は150日から、時には1年以上もの飼育期間を経て出荷される。
若鶏では味わえないような、鶏肉本来の濃厚な旨みが特長だ。ただし肉質が恐ろしくシッカリしているので歯応えが物凄く、アゴの弱い人にはお勧めしない。
さて、そんなひね鶏を使った、最近マイブームとなっている料理を紹介しよう。
それは「ひねポン」と呼ばれる酒の肴だ。
本来の「ひねポン」は鶏を炙るのが正しい作り方なのだが、俺のやり方は極めて簡単。
もしもひね鶏が手に入ったら、ぜひお試しいただきたい。
1.ひね鶏のモモ肉をタッパーに入れ、日本酒で浸す。料理酒ではなく本物の日本酒を使ったほうが良い。出来上がりの風味が断然違ってくる。
2.レンジで2分半~3分加熱し、いちど肉を裏返してふたたび2分半ほど加熱。
このまますぐにでも食べられるけれど、冷蔵庫で1日寝かすと肉質がしっとりとするので、そのほうがオススメだ。
3.小さくカットする。いわゆる「ひとくち大」をさらに3~5ミリほどの薄切りにしたくらいの大きさが良い。
筋肉線維に沿って包丁を入れるのではなく、線維に対して垂直に切るのが重要だ。
4.ポン酢をかけて、刻みネギや七味唐辛子をトッピングすれば完成!
画像では小鉢にちょいと盛り付けたていどに見えるかも知れないが、これでも生の状態で180グラムほどの肉を使用しているのだ。
ひね鶏は一般的に若鶏よりもタンパク質含有量が豊富で、モモ肉でも100グラムあたり20グラム以上のタンパク質を含むと言われている。
つまりこの一品だけでも40グラムほどのタンパク質が摂取できるという、マッチョにとってもじつに有り難い酒肴なのである。
ビールにも日本酒にも焼酎にも素晴らしく良く合う、最高のおつまみだ。 ついついアルコールが進みすぎて翌日のトレーニングに差し支えないように気をつけよう!