石神井川(左岸水路) (12) 石神井公園~練馬高野台駅 | 西東京水路跡散歩

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2019/9/26開設

石神井川(左岸水路)(12) 石神井公園~練馬高野台駅

 

 

 

石神井公園は三宝寺池・石神井池の2つの池と周辺施設で構成される都立公園です

ただ東側の石神井池は元々あった池ではなく、三法寺池と石神井川を繋ぐ川を堰き止めて池にした人工池で

昭和初期まで現在の石神井池の大部分は水田となっていた

 

 

写真1 石神井池南側の左岸水路跡

 

豊島橋交差点の北側で水路は通りを外れ、石神井池沿いを弧を描いて流れていたようだ

路地化してはいるが車止めがあるので遊歩道みたいなものか

道路の真ん中に電柱が建っている、左右どちらかが水路だった頃の名残だろう

この水路跡はこのままゆっくり右に折れていき、三法寺川(和田堀)に合流していたようだ

 

写真2 石神井池北側から見た石神井池の様子

 

三宝寺池から現在の石神井池南岸の淵に沿って流れていたのが三宝寺川(和田堀)

別に石神井池北側の遊歩道辺りに沿って水路があったが名前があったのか定かではない

かつては両水路の間、現在水が張っている池部分が水田であった

 

写真3 石神井池北側水路跡

 

石神井池北側に沿って三宝寺池方面へ続く路地

歩道部分辺りに水路があったと思われる

石神井池の一番東側、ボート乗り場付近で撮影

 

 

写真4・5 和田堀(三宝寺川)への取水路(写真左)と暗渠(写真右)

 

かつての三宝寺川は和田堀という名前の水路となり暗渠で石神井川へ接続する

地上部分は遊歩道となっているが、撮影したのが秋という事もあるのか暗渠への流入量はごく僅かだ

これでは恐らく石神井川へ流入する前に流れが止まってしまうのではないか

 

写真6 現在の和田堀の様子

 

以前の和田堀の様子はわからないが、近年改修がされ綺麗な遊歩道となったらしい

 

 

写真7・8 石神井川合流点付近の和田堀(写真左)と石神井川合流部(写真右)

 

和田堀の遊歩道は石神井川の合流点まで続いている

石神井川の山下橋が合流点で、橋の脇には開口部があり和田堀からの水が合流する

やはり開口部を見ても水が流れ出ている様子はない

 

写真9 石神井池北側水路の遊歩道

 

和田堀を離れ、石神井池北側の水路を追ってみる

昔の流路から考えると南田中アパートの北側に沿って流れ、途中で石神井川に合流していたようだ

石神井池から南田中アパートまでの区間は、明確な水路敷が残る遊歩道となって残っている

 

写真10 南田中アパート北側の流路跡

 

南田中アパート北側の通り沿いを撮影、石神井池北側の水路はこの通りや歩道辺りを流れていたようだ

造成してアパートになった際に流路は失われてしまった

この辺りは石神井川本流も蛇行していた区間で、石神井池から流れて来た水路もこの辺りで本流と合流していたと思われる

 

 

写真11・12 平成みあい橋

 

環八通り西側、南田中アパートの外れに掛けられている橋

木製の橋で朱色の欄干が掛けられていてなかなか良い雰囲気だ

石神井川の水路は直線だが、堆積物の影響か実際の流れは少し蛇行をしている

 

写真13 笹目通り脇に残る水路敷

 

練馬高野台駅のすぐ南、笹目通りの脇に僅かな区間の水路敷が残っている

この水路自体は石神井川左岸水路跡なのだが、右の空き地も珍しいもので

武蔵関~練馬高野台間では殆ど残っていない石神井川改修前の旧流路の跡だ

即ちここは左岸水路と本流が合流していた場所になる

 

写真14 写真13の場所の東側

 

短い水路敷を抜け反対側から写真を撮ってみた

旧石神井川の流路跡は三角地となっていて、都市計画用地の看板が建っていたので現在も都有地なのだろう

奥に見える通りは笹目通りで左側が現在の石神井川流路

ここより手前側(下流側)は高野台アパートが並び、その先が練馬高野台の駅となる

左岸水路の痕跡は、練馬高野台駅北側まで行かないと残っていない