「オードリー」彩る人々 カツドウヤたち | 武蔵野舟木組 2024

武蔵野舟木組 2024

               さすらい

 

映画に携わる人を「活動屋」と言います。これは、映画を「活動写真」と呼んだ事が始まりです。活動屋さんは、地味で大変な仕事ですが、活動屋としての大きなプライドを持って仕事をしています。

 

「働き方改革」と言う事を言われる時代ですが、その昔は、労働基準法などを当てはめられない仕事だったと言えるでしょう。「夜討ち朝駆け」などと言う言葉がありますが、真夜中になろうとも早朝からになろうとも、時間を気にして仕事をするなどと言う事はありません。

 

その理由は、幾つもありますが、いくつか挙げてみると、

①早朝である場面の撮影、又は夜間でなければならない場面。

②天候の変化によって撮影が延びたり早めたり。

③夕景で陽が落ちてしまう前に撮らなければならない。

④俳優さんの拘束時間が決まっている場合。(ケツカッチンなどと呼びます)などなど

撮影現場では、スケジュール通りに終るとは限りませんから、労働時間で制約する事は出来ません。

 

現在は、どうか判りませんが、時間外の残業代なども付きません。

沢山のスタッフやキャストが、一丸となって撮影するのが、映画撮影の現場です。

 

 

キャメラ位置が決まり、照明の位置が決まり、スタンバイが終了。

これから撮るシーン、カット数、テイク数(テイク数とは、同じ場面でNGなどが出た場合を記録する為です)

カチンコに、それぞれ番号を書きます。シーン5、カット3,テイク1の場合は5-3--1と書きます。そして全員に聞こえる様にその番号を読み上げます。

あちこちから「本番!」や「本番です。お静かに!」などスタッフの声が掛かります。

これは回りの人たちに、本番を知らせる為のモノです。

 

監督の「用意!スタート」でまずキャメラが回り、カチンコをキャメラの前にあり、フィルムが回ったのを確認して、カチンコを叩きます。カチンコの音を聞いた後に、俳優さんは演技をスタートするのです。

 

監督によって違いますが、「カット!」声で終了。OKが出ればこれで終わりですが、そうでない場合もあります。撮り直しは、テイク2になるのです。

 

 

 

真ん中の白い板は「レフ板」で、銀紙の貼られた板です。これも照明の一種で、ライトを受けて照らしたり、太陽光を受けて照らすものです。

 

 

カツラを管理しているのが床山さん結髪さん。

結髪(けっぱつ)さんは、時代劇の現場に付いて、カツラを付け具合を直したりします。メイクさんが、両方見る事もあります。

衣裳部さんも、小道具さんも、大道具さんもセット付きと呼ばれるスタッフが付いています。