1963年
修学旅行 舟木一夫
1963年6月に発売された「高校三年生」は、爆発的な人気を集めました。それまでの歌謡曲の歌手としては異例の、学生服の詰襟で登場し、高校三年生を歌う姿は、新鮮で清潔感を感じたものです。当時の高校生、中学生は団塊の世代と呼ばれる、戦後のベビーブームで生まれた人たちで、身近に感じたことが高校三年生と言う曲を、直ぐに受け入れました。
同年8月には「修学旅行」が発売されます。
夏休みが開け、学校は遠足や修学旅行を行う秋になっています。それまで「高校三年生」も「修学旅行」も知らなかった生徒や学生は、皆が歌うこの曲たちを一気に覚えるのです。
今でいうSNSでの情報拡散と一緒です。
「修学旅行」と言う曲はテンポも良く、楽しさ一杯の曲です。「高校三年生」の「舟木一夫」の絶大な人気と、今に続く活躍の影に、「修学旅行」の存在が、とても大きかったと思うのです。
当時の事で余り出てこないレコード店への訪問。ステージで投げられた沢山のテープ。貴重な映像ですね。