舟木さんが芸能界に入って、師と仰ぐ方は沢山居られると思う。
高校三年生でデビューして、その時からの恩師は遠藤実先生である事は間違いありませんし、丘灯至夫先生もやはり恩師でありましょう。
そして、今なお、芸能界と言う荒波を越える為に、舟木一夫の礎を作って下さったのは、当代きっての名優だった長谷川一夫さんだったと思っています。
赤穂浪士出演で、長谷川一夫さんに出会い、自ら飛び込んで教えを乞うたばかりではなく、お芝居を見聞きしながら、化粧や所作など、一挙手一投足を学びながら、そして自ら学ぶ事の尊さを得たのだと思っています。
勿論、沢山の師と仰ぐ方達や先輩方も居られると思いますが、長谷川一夫さんとの出会いが、まだ十代の舟木さんにとって、多くの学びに繋がったのだと思っています。
そんな舟木さんが、長谷川一夫さんのお芝居を見ながら感じだ、ご贔屓筋の方との出会いとお話は、また一つ舟木さんに、なにかを感じさせるものだったのでしょう。