舟木一夫映画 青春PARTⅡ  | 武蔵野舟木組 2024

武蔵野舟木組 2024

               さすらい

 

 

1979年ATG作品

 

舟木さんにとっては、松竹映画「東京~パリ 青春に条件」で、御三家で出演した映画から9年ぶりの映画です。いわゆる「寒い時期」に入っていた舟木さんにとっては、その時期を表すかのの様、サングラスをかけて、ダーティーな役とも言えます。

 

主人公は18歳。父親や兄からは、父の経営する鉄工所を継ぐように言われますが、本人は体育学校への条件を考えていました。その頃、不況の波が街を覆い、鉄工所も人員整理をしなくてはならい状態になります。

体育学校に行くためにアルバイトをしていますが、不況でクビになり、付き合った女性からは妊娠を告げられます。堕すお金もなく窮地になったた主人公は、競輪学校へと進みます。

 

舟木さんの役は、主人公の中学時代の教師で、競輪に人生をかけながら塾の先生をしています。

情報が少ない舟木一夫映画なので、スクリーンショットで画像を載せてみました。

 

 

 

 

 

主人公は正攻法の競輪で、6連勝を飾りますが、その後勝つ事が出来ず、舟木さんが正攻法で先行策では勝てない事を強くアドバイスします。

 

 

 

 

 

 

勝てない主人公は、舟木さんの意見を聞き入れて、駆け引きの競輪舞台に登場して、一着を取るのですが、友人の選手を落車させた事で、失格になってしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舟木さんは、競輪にのめり込み、塾も疎かにするようになり、最後の勝負に全財産を書けてしまいますが、主人公の失格で、全てを失ってしまうのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この物語は、青年の挫折を映画いた作品ではありますが、もう一つ、舟木さん演じる中年教師の

競輪というギャンブルに、のめり込んでしまう姿を描いています。

 

舟木さんの役柄は、必ずしも良いとは思いませんが、家庭を顧みず、競輪に打ち込んでしまう中年の男を、良く演じていると思いますし、舟木さんの姿が、ツボにはまっていると感じます。

 

さすらい的には、チョットしたビックリな情報が、この映画を調べていて判りました。この映画の助監督の村石さんは、三船プロにいる頃のチーフ助監督さんでした。後にウルトラマンなどを撮った監督になられているのですが、昨年3月に亡くなられていた事が判りました。

今更ながら、哀悼の意を表したいと思います。