撮影所所長から、テレビへの鞍替えを勧められたクリキンの舟木さん。
共に映画界を支えてきた所長との差しの話は、当時の映画の斜陽、映画界のテレビへの進出が盛り込まれている。
ここで、当時の東映映画時代劇に出ていた俳優さん達のテレビ出演を追って見ると
片岡千恵蔵は1971年「軍兵衛目安箱」
市川歌右衛門は1973年「旗本退屈男」
中村錦之助は1971年「春の坂道」その後の「子連れ狼」
大川橋蔵は1966年「銭形平次」
近衛十四郎は1965年「素浪人 月影兵庫」
などなど、時代の流れで時代劇俳優はテレビの世界に出演するようになり、時代劇、チャンバラ映画は主戦場をテレビ映画の世界に移していった。往年の時代劇の大物スターがテレビ時代劇に出演するようになったのは、やはり橋蔵さんの「銭形平次」の人気と成功があったからだろう。
この映画を最後と決めたクリキン。
主人公はまだ子役の二代目が演じているから、オードリーの番組の中では序盤の部分だ。
衣装からして「新選組」の撮影だったのだろう。
劇中劇であっても、いろいろな時代劇衣装で出てこられ、立ち回りをする舟木さん。生き生きと演じているのを感じる。