舟木一夫 あの日、あのとき・・・⑦「兄貴のような憧れの大スター」 | 武蔵野舟木組 2024

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               さすらい

 

 

舟木一夫ファンであり石原裕次次郎ファンであることを自認するさすらいとしては、この二人の組み合わせは最高に楽しい。残念ながら二人の共演映画は、浜田光夫さんの事件からの復帰映画「君は恋人」があるが、お二人ともゲスト出演的な要素の映画で、画面に一緒に映る事はなかった。

 

日活映画の中心と言えば石原裕次郎、小林旭の二人のスター。アクション中心の映画に、割って入ったような形で日活を支えたのは吉永小百合、浜田光夫コンビを始めとする青春映画。週に一本2週に1本と封切される映画を作っているから、日活撮影所の現場は、常にスターたちが行き来している。

 

日活専属スターたちの中に、日活映画を盛り立てて、準日活俳優とも言って良いのが舟木さん。舟木さんの人気を取り込んでの歌謡映画から、いつの間にか主役を演じる映画俳優として存在感を発揮していく。「絶唱」は1966年度の邦画年間興行成績第2位にもなっているし、この年度の日活映画の1位でもある訳だ。写真の中でも、舟木さんが真ん中。間違いなく日活映画スターだった。

 

石原裕次郎と言えば、昭和を代表する大スター。日活での映画スターとしての石原裕次郎を知る人は少なくなった。「西部警察」や「太陽にほえろ」のテレビでしか知らない人たちも多い。亡くなって30年以上も経つ訳だから、30代の若者たちは殆ど知らない存在だろう。

 

「青春とはなんだ」石原裕次郎・十朱幸代