編笠山-権現岳-赤岳-阿弥陀岳-御小屋尾根 2013年7月
編笠山-権現岳-赤岳-阿弥陀岳-御小屋尾根 2013年 7月6日-7日 4人写真:・編笠山の登り ・編笠山山頂 ・青年小屋俯瞰 ・権現の梯子 ・キレットから赤岳へ ・キレットの登りの梯子 ・御小屋尾根のロープのある下り赤岳より南部を登っていない会員からの希望を取り入れて企画した山行だ。小屋泊まりではないがキレット小屋が営業を始めるという6日から出掛けた。 7月6日小渕沢から観音平へタクイシーで入ったが、観音平手前から道路の片側には駐車の列が出来ていた。観音平から暫くは広葉樹と笹が広がりの中を行くが、雲海手前からシラビソなどに変わる。そして押手川側が近付くと岩が点在する道となる。押手川では珍しく水が流れていた。押手川から編笠山へは岩が目立つ急な登り。時折イワカガミが咲いていた。梯子が出て来ると山頂までは30分くらいだ。岩だらけの広い山頂からは諏訪湖が見えていたが、八ヶ岳南部の山々は雲の中だった。風が強くて早々に青年小屋に向かう。溶岩の上を飛び石伝いに行くと青年小屋の前に着く。昼食休憩をして権現岳へ向かう。木立が切れると「のろし場」で、岩っぽい道になる辺りから雨が降って来た。以降は風と雨に晒されての行動になった。鎖場を登ったり通過したりして行くと東ギボシ。ギボシ山頂は見送って権現小屋の上に着く。山頂の岩を往復してキレットに向かうと程なく梯子がある。ガスが流れているので梯子は中間辺りさえ見えず、ガスの海へ潜って行くように下って行くと、目の前の岸壁にイワウメが沢山咲いていた。イワウメは梯子を下りた後のトラバースの岩場にもあった。後は旭岳、ツルネを経てキレット小屋に着くが、ツルネには数は少ないがコマクサがあった。コマクサは小屋の赤岳寄りに沢山あった。花は後回しにしてテント場に行く。適地は既に無くて、水場への道の斜めの所にやっと張れた。最近何処もテント泊まりの人が多いと感じる。 7月7日雨は降っていないがガスの中だ。小屋から暫く行って尾根に上がった所にテントがあった。ここは冬に張ったことがあったが、無雪期は水場とトイレが遠いのを我慢すれば良い場所だ。木立が切れると赤岳への岩場の登りだ。鎖は殆ど無いが、気を許せない所で、キレットは下りには使いたくない。梯子を二箇所登って、やがて赤岳との分岐、赤岳は全員登っているのでトラバース道を行って文三郎からの道と合流する。ここからは赤岳に向かう大勢の登山者と擦れ違いながら文三郎分岐に着く。ここは直進して中岳を経て中岳のコルに行き、阿弥陀岳へ向かう。阿弥陀岳の登りも岩場が殆ど。岩場が終わり這い松の中の道を行くと山頂だ。晴れていたら展望抜群なのに、ガスに包まれていたのは残念だった。御小屋尾根へ北西に行くと梯子のある岩場がある。ここを過ぎれば岩場は無いが、這い松の中の一直線の急坂が待っている。ロープがあるので安全だが気を使う下りだ。急坂が終わると普通の登山道。不動清水分岐を経て御小屋山までを長く感じる行程だ。(不動清水への入口は上下2ヶ所あったので通り抜けになっているみたい)。樹林帯の味気の無い尾根だが、御小屋山が近付いた辺りからハクサンシャクナゲが沢山咲いていたし、レンゲツツジも咲き残っていて得をした感じだった。御小屋山山頂からアブが寄って来るようになって、美濃戸口までずっと囲まれて下った。タクシーの運転手さんの話では毎年沢山いるとのことだった。バス停までは林道に出てから舗装道路歩きを入れて30分掛った。美濃戸口からはタクシーでアクアランド茅野に寄って茅野駅へ出た。二日間とも雲の中の山行で、キレットを中心にしての連続する岩場、長い梯子など、初めてのメンバーも北八などと違った厳しさを味わえて充実した山行だったと思う。そんな厳しい中でも沢山の花を楽しめた。ギボシ手前「キバナコマノツメ、ハクサンイチゲ、イワヒゲ、イワベンケイ、コケモモ、ハクサンシャクナゲ、イワカガミ」。キレット「イワウメ、チョウノスケスソウ、コマクサ、タカネシオガマ、ミヤマダイコンソウ」。御小屋尾根「ハクサンシャクナゲ、レンゲツツジ、マイヅルソウ、ゴゼンタチバナ」。7/6 高尾6:14-小淵沢8:28-観音平8:55/9:00-押手川10:50-編笠山12:25/12/35-青年小屋13:00/13:15- 権現岳14:50/15:00-キレット16:357/7 キレット4:10-文三郎分岐6:15-阿弥陀岳7:40/7:50-御小屋山9:55-車道-10:50-美濃戸口11:20費用:高尾-小淵沢2,210 小渕沢-観音平3,320(タクシー) 美濃戸口-温泉5,800 (タクシー) 温泉-茅野1,480(タクシー) 茅野-高尾2,520 アクアランド500