梅の枝 手作り散杖  | 秩父曼荼羅小屋通信 ~峯龍の求道日記~

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縁者さんの土地にあります梅の木。

以前はたくさんの梅の実が収穫できた

そうですが、環境の変化から数もずいぶん

少なくなったと聞いていたことを「ふっ」と

思い出しました。


実は梅の枝を探しておりました。


何故探していたのか。

勤行の際、洒水加持で使用する散杖。

私は、以前から自作の梅の散杖を

愛用しておりますが、秩父曼荼羅小屋も

十周年の年を迎え、十周年を記念して

手作り散杖を十本製作したいと考えたからです。


因みにこの散杖は、散杖が望む方に贈呈する

予定です。


縁者さんの梅木から枝を私が選定させて戴き、
その枝を更に形と長さを整えたのがこちら。
水に一晩つけて樹皮を柔らかくしております。

樹皮は自然石を使ってそぎ落として
いきます。
樹皮を落としながら、真言などで杖1本1本に
神仏の力を乗せていきます。
樹皮を落とした梅の枝。
梅木は松竹梅と云われる様に吉祥の木でもあり、
水に強い木でもあります。
行者の念珠に梅が好まれるのも、
その様な理由からです。
枝振りの善いものを十本樹皮を落としました。
枝の横に在るのは自然石。
まるでナイフや縄文石器の様でしょう。
自宅の庭石にまぎれておりました。


麻紐で縛り反りを修正します。

これからはしばらくの間、自然乾燥させて
更に長さと表面を整えていきます。

つづく