戸隠山麓巡拝 十一面観音の風景 | 秩父曼荼羅小屋通信 ~峯龍の求道日記~

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公明院を出立して紅葉の樹林帯へ。
彩りも艶やかな戸隠山麓の木々たちは、
足を踏み入れる私達を優しく包みます。
樹林帯へ入ると、小雨模様となりますが、
木々たちが雨を遮りますので気持ちよく
抖櫢できます。
暫く歩き、天命稲荷が見えて参りました。
今年はどちらのお山も熊が出没中ですので
法螺を時折立てながら進みました。
天命稲荷到着。
この一帯は熊注意地点。以前は稲荷社隣の木に
熊がよじ登っていたとか。

天命稲荷社殿に全員入り、天命稲荷尊の供養を
いたしました。
初めての方が殆どでしたので、副住職より
説明があり、私が捕捉する型で解説いたしました。
内陣にて供養。

天命稲荷を出立して
戸隠神社奥社、九頭龍社を目指します。
天命稲荷を出た頃には日が差し出し、
表参道に合流した時はすっかり晴れて
おりました。

奥社は私が幼い頃よく遊び場として
来ておりましたが、相変わらずの人出で
人酔いしそうです。

奥社手前の飯縄明神社。
神仏分離以降、飯縄権現は難しい時代が
続きました。現在は善き状態に戻りつつ
あります。

古い石塔に「飯綱大明神」とあります。
戸隠奥社に到着ですが、
山の天気は、目まぐるしく変化いたします。
また小雨が降りだしました。

奥社参拝
大勢の参拝者が列をなして
参拝しておりますので、私達は社殿横に
避けまして参拝することに。
ちょうど準備をしておりましたら、
アクシデント発生。

なんと、目の前にいた参拝者が急に倒れて頭を強打
してしまい、思わぬ救急対応。
その場で救急隊に119連絡をいれ、
本人の救護対応しながら、社務所に状況を
説明して救護対応を引き継ぎました。
戸隠奥社まで救急車は途中までしか入れない
のですが、何とか救急隊か来ましたので
無事に対応を終えたと思います。

救護を終え、気持ちを切り替えて九頭龍社へ。
祝詞の奏上などを終え社務所に行くと職員から
感謝の言葉をかけて戴きました。
九頭龍社から
公明師の修行地へ。

表参道から再度樹林帯へ分け入ります。
此方は、基本的に藪の中となり、一般の方は
立ち入らない方が良い地域です。
暫く藪漕ぎをして供養塔の前に到達しました。
此方では供養のお勤めです。
幾人かの供養塔があります。
公明師が御霊を供養した場所でもあります。

さらに数百メートル奥に入り、
公明師の修行地に到着いたしました。
此方で公明師を思い祈りを捧げます。

帰りの道も当然藪漕ぎです。
至る所に倒木もあり、此方は大木でしたので
小柄な女性行者さんは
乗り越えるのがたいへんです。

山林抖櫢も無事に終えて公明院へ向かう頃に
寒気の雲が戸隠山へ掛り出しました。
青空も見えますが、かなり冷え込んできました。
公明院到着
参加同行の皆様は怪我なく無事に公明院に
帰還しました。とその瞬間、何やら白い花びらの
様なものが天から降りて参りました。
戸隠山麓の初雪です。幸いチラチラする
だけで積もる様な雪ではありませんが、
今日1日様々な天候や霊地を巡り、私が云うのも
どうかとは思いますが、皆様、素晴らしい経験と
体験が出来たと感じております。
神仏に感謝。

十一面観音の教え
本日は常に十一面観音さんのイメージが感覚的に
ありました。十一面観音の一面、自然の
巡りの変化を、正に肌で感じて戴けたと思います。
戸隠の大切な自然。それは九頭龍であり、
飯縄権現となります。
水と火、この天地自然の法は
戸隠信仰の根底に在るものです。

八意思金命と戸隠、秩父
戸隠は私の生まれ故郷で
古の時代、天岩戸伝説に関わる
思金命の一族が関わりました。(戸隠神社祭神)
秩父曼荼羅小屋の在る秩父(知知夫)も
思金命の一族が開きました。(秩父神社祭神)
霊宗神道(思金命)という流れの情報が、
様々なご縁から私の元に伝わりました。
そんなこともあり、
巡りあわせや繋がりに感謝している
ところです。

 此方も参照ください。↓↓↓




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