金剛杖立て | 秩父曼荼羅小屋通信 ~武尚院 峯龍の求道日記~
「金剛杖」
修験道や遍路、巡礼では
常にお世話になる大切な法具です。
「同行二人」 お大師さんや観音さん、行者さんと
共に修行するものとなります。
形状は修験や山行で使うものと遍路や巡礼で
使うものとでは長さや太さ、また、錫杖の頭を
金剛杖に使ったものもあります。
さて、その金剛杖の収納について
ですが、本来はきれいに洗って床の間など
清浄な場所に納めるのが望ましい訳です。
それは、先に記したとおり、お大師さんや観音さん
行者さんの分身だからです。
傘立てに立てておいたり、玄関に立て掛ておくのは
意味から考えて違う訳ですね。
私も何本もの金剛杖を所有しておりますし、
皆様に説明する時に分かりやすいもの。
何か善いものはないか考えておりました。
そしてこの度見つけましたよ。
当然、金剛杖立てそのものは商品として
なかなか在りませんので ↓ 此方を代用する
ことにいたしました。
此方は何でしょう?
実は釣竿をディスプレイするためのものです。
穴のサイズもちょうどよく、立て掛けで
金剛杖が20数本立て掛けられるのです。
私は曼荼羅小屋で使うのでこの数が適当
ですが、少ない本数の物もありそうです。
お値段も、数千円程度でした。
余談ですが、私の自家用車も車内に金剛杖を
セットするためのホルダーがあります。
それも釣竿ホルダーです。
金剛杖を立て掛けると
こんな感じです。
大峯修行から遍路、観音巡礼用まで
全て収納できました。
ご案内や説明する機会が常にあります。
装束や法具、用品などを実感して戴くのには
実物を見て聞くことが大切となりますので
金剛杖につきましてもディスプレイすることで
分かりやすくなると思っております。
修験道にしても遍路、巡礼にしても、
装束や法具は神仏と皆様を繋ぐ大切なものです。
皆様も保管や手入れなど大切にして戴けたら
幸いです。
合掌