キングサーモンおにぎり対決!(1) | コン美味食文化論

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いけずな京女が、コンビニエンスに現代ニッポンの食文化を探求中。食のクロスロードを縦横無尽に放浪してます。

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青ぉコーナー、ローソン所属ぅ「“贅”新潟コシヒカリおにぎり・キングサーモン白醤油焼」ぃ~

脂のりの良い切り身を白醤油で香ばしく焼き上げました。

キングサーモンとは、はりこみましたねえ。

キングサーモン、日本古来の呼び方では「マスノスケ」。
古来の呼び名がついているので、昔から日本近海で獲れた鮭の仲間であると考えられます。
この和名「マスノスケ」の“スケ”とは、マスの大将である、という意味とのこと。詳しくは後述。

キングサーモンよりマスノスケの方が偉そうなんで、以下「マスノスケ」と表記いたします。

マスノスケの見た目の特徴は、何と言っても「巨体である」こと。
他の鮭は体長50~60cmのものが一般的であるのに対し、キングサーモンの場合は1mを超えるものは珍しくなく、ものによっては1.5m近くまで成長するものもあります。

しかもその味は、巨体なものにありがちな大味であるかというとそうではありません。
むしろ鮭の中でも一番脂がのっていて美味であると言われています。
すなわち、見た目も味も“大将”なわけですね。

どれどれ(おにぎり解体)
おお、食べ応えのある切身がゴロンと出てきましたよ。
やっぱし、しゃけ(鮭)はおにぎりの具ぅでも、これくらいはないとあかんわ。
白醤油で香ばしく焼かれたマスノスケは、脂に甘みがあり、なんちゅうか“上等の味”です。

さすがは、マスの大将!

それでは、なぜ大将が「スケ」なのか言いますと。
はい、まずは以下↓棒読み

国司(こくし、くにのつかさ)は、古代から中世の日本で、地方行政単位である国の行政官として中央から派遣された官吏で、四等官である守(かみ)、介(すけ)、掾(じょう)、目(さかん)等のこと

「スケ」とは、国司の四等官のうち次官である介(すけ)のことなんです。
ん?次官やったら大将ちゃいますがな。

チッチッチッ(-。-)y-

「介」より上位なのは「守(かみ)」ですが、彼らは多くの場合親王、すなわち天皇の息女であったので、現地へは行かなかったのですね。
従いまして、現地赴任する国司のうちの官位筆頭者で、一番権力者だったのは「介」でした。

人々は、普通の鮭(シロザケ)やマス(サクラマス)よりも巨大なこの種を、鮭やマスの親分格と認め、「介」に例えたのです。

という由緒ある和名があるんやからさ、キングサーモンなんて呼び方やめてマスノスケでええやん、もう(^_-)

〈ローソン・「贅」新潟コシヒカリおにぎり・キングサーモン白醤油焼・168円〉
原材料:塩飯、焼さけ、海苔、調味料(アミノ酸)、pH調整剤、酸化防止剤(V.C)、トレハロース、ダイズ多糖類、(原材料の一部に小麦を含む)