♪月は朧に東山ぁ~ (深い意味はありません)
本日は旧暦の9月13日、十五夜に続く名月が見られるとされる「十三夜」でございます。
中秋の名月(十五夜)はもともと中国で行われていた行事が日本に伝来したものですが、この十三夜の月見は日本独特の風習。
一説には宇多法皇が十三夜の月を愛で「無双」と賞したことが始まりとも、醍醐天皇の時代に開かれた観月の宴が風習化したものとも言われています。
一般には十五夜に月見をしたら、必ず十三夜にも月見をしないと「片月見」といって嫌われますので、やはり今宵もお月見しなくては。
十五夜には里芋などをお供えすることが多いので、別名を「芋名月」と呼ぶのに対し。
十三夜には栗や豆をお供えするので、「栗名月」「豆名月」などと呼ばれます。
折りしもコンビニには「栗」「マロン」の文字の入った商品が“実りの秋”を迎えております。
特に菓子パンともなりますと得意分野、主要な製パン会社から複数製品が発売されてますから、まあ適当に買うてみよう。
「マロン&ホイップ」は、敷島製パンから。
ふんわりとした口どけのよい生地で、マロンの粒入りクリームを包み、さらにコクのあるミルクホイップクリームをたっぷりと包んだ、モンブランケーキをイメージしたパンです。
確かにパンというよりはスポンジケーキに近い生地かも。
モンブランケーキというからには当然、甘甘でございます。甘くなくてなんの己がスイーツさ。
ついでちょいと脱線しますと、「モンブラン」というケーキはもちろん、アルプスのモンブラン(白い山)をイメージしたお菓子。
パリの老舗カフェ「アンジェリーナ」が最初に考案したとされています。
日本では、東京・自由が丘の「モンブラン」初代店主が初めて製造販売しました。
同店のHPによれば、アルプスのモンブランを見て感動し、登山口のあるシャモニー市の市長と現地の「ホテル・モンブラン」社長に直接許可をとり、店名を「モンブラン」にしたとのこと。
その年実に1933年(昭和8年)。洋菓子などはまだまだ庶民には珍しく高級品だった頃。
こういう行動力というか熱意というか、気概というか、いつから日本人は失くしてしまっちゃったんでしょうねえ…。
(許可したほうも太っ腹ですけどね、わけわからん日本からの旅行者に、ねえ)
おっと、脱線脱線。
「季節限定 和栗フランス」は、神戸屋から。
【しっとり】と【ふんわり】2種類の和栗入りクリーム
今だけのダブルの味わい
おお!クリームがたっぷりはさんであってこれは嬉しい。しかも2種類。
同じ栗ーむでも、食感を変えるだけで風味が変わるのですね。目からウロコ。
しっとりタイプはコクがあり、ふんわりタイプはさっぱりした甘さです。
このふたつのクリームが口の中で溶けあって、塩気のあるソフトなフランスパンにじゅわっとしみこみ、栗の香りが広がります。
和栗の特徴である渋皮の風味もちゃんとあって、105円の菓子パンにしては凝ってますやん。
最近人気が復活?している「和栗」は、正式名称ではなく日本栗の通称。
世界の栗はこの日本栗と中国栗、西洋栗、アメリカ栗の4種に大別されます。
日本栗は他国の栗と違い大粒で果肉は黄色、水分が多く粘りがあります。味は薄い…じゃなくて上品なので、ゆで栗や栗甘露煮、栗きんとん向き。
ケーキ屋さんなどでは「やさしい甘さ」「繊細な風味」「自然の甘み」「気品ある味わい」などと表現されております。
食べ比べると、和栗とそれ以外の栗の味の違いは、はっきりわかりますのでまさにモンブランケーキでお試しください。
さて今日は栗名月の本番、どんな栗の菓子パンを食べようかしら(まだ食べるんかいっ!)
〈敷島製パン マロン&ホイップ 158円〉
内容量:1個
原材料:マロンフラワーペースト、小麦粉、ミルククリーム、糖類、卵、マーガリン、ショートニング、生クリーム、パン酵母、食塩、植物油脂、ホエイパウダー(乳製品)、でんぷん糖、水あめ、加工デンプン、乳化剤、膨張剤、増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、香料、酢酸Na、セルロース、グリシン、カゼインNa、保存料(ソルビン酸)、イーストフード、メタリン酸Na、調味料(無機塩)、酸味料、酒精、pH調整剤、着色料(クチナシ、カロチン、ビタミンB2)、ビタミンC、酸化防止剤(ビタミンE)、(原材料の一部に卵、小麦、乳成分、大豆を含む)
〈神戸屋・和栗フランス 105円〉
内容量:1個
原材料:マロンフィリング、果糖ぶどう糖液糖、ショートニング、乳等を主要原料とする食品、発酵風味料、パン酵母、食塩、加工油脂、モルト、ソルビット、乳化剤、グリシン、カラメル色素、香料、イーストフード、増粘剤(キサンタンガム)、pH調整剤、ビタミンC、(原材料の一部に卵、大豆を含む)
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