三日はしか
この病気はほとんどの場合、前の2つよりもさらに軽度の病気で、症状としては発熱、湿疹、そして喉の痛みがあります。
三日はしかをMMR(Rは三日はしか=Rubbelaの頭文字)3種ワクチンに加えるために使われた宣伝文句は、妊娠4ヶ月以内の期間に母親がこ
の病気にかかると、わずかながら胎児に影響する恐れがある、というものでした。しかし、このワクチン接種を受けるのは子供達ですし、子供は妊娠なんてしま
せんよね?それにどんな「免疫」も、この子達が大人になるよりずっと前に、効果が消えてしまうはずです。生産者側もこれは認めざるを得ませんが、「しかし
母親に移さないように、まず子供達が感染しないようにするべきだ」という訳です。まあ、そう出来たら良いのでしょうが、しかしこのワクチンの副作用には酷
いものがあります。
関節炎
多発神経炎
しびれ
さらに、母親達にとって一番酷いのは、自分が幼児時代にワクチン接種を受けたせいで自然な免疫を付けることが出来ず、その結果胎児が母体から自然
な免疫を受け継ぐことが出来なくなってしまったという事実です。
つまり、こういう流れです。ワクチンなどなかった時代には、三日はしかは子供のかかるごく軽い、心配のない病気で、子供達はこの病気にかかること
で一生ものの免疫をつけることが出来ました。大人になって妊娠しても、自分も胎児も安心です。
それが1960年代、当時の人口の85%が自然な免疫をつけていたとされる時代に三日はしかワクチンが導入されました。([222] p
240)しかしこのワクチンは子供時代の感染を避けることが出来ても、成人時代の感染は予防できず、ゆえに女性にとってはより心配な病気になってしまいま
した。ワクチンのせいで、妊娠中の女性が三日はしかにかかる危険性が以前よりも大きくなってしまったのです。
モスコウィッツは、三日はしかや水疱瘡、麻疹といった子供時代の軽い病気が、ワクチンの導入のせいでそれぞれ新型の、より重症な成人期の病気に変
化してしまったと指摘しています。[192]こうした成人型の病気は、症状が複雑化したり、死亡する危険がずっと大きいものです。