おたふくかぜ
この病気もまた、子供時代にかかる弱いウイルス性の軽い病気で、唾腺の腫れ、発熱、頭痛を伴うものです。ほとんどの場合、こじれることもなく、1
週間以内に治ってしまいます。そして自然な免疫が付き、一生の間つづきます。つまり簡単にいえば、「おたふく風邪に薬はいらない」ので
す。(Mendelsohn,p234)[246]これもまた、ベビーブーム時代のほとんどの人が子供の時に経験した病気です。
さて、おたふく風邪ワクチンのセールスポイントとしてはどんな宣伝が使われたかというと、大人になってからおたふく風邪にかかると、もっと症状が
重く、睾丸が腫れる恐れがある、というのです。生殖機能がなくなる程度ではないが、まれに一時的に睾丸が腫れることがある、という言い分です。では、まず
最初の疑問ですが…なぜ、女の子もワクチン接種を受けなければいけないのでしょうか?次に、子供時代にかかれば症状も軽く、一生の免疫が付く病気なのに、
なぜワクチン接種が必要なのでしょう?子供時代にかからないようにするため?ついでに大人になってからも、より重症の成人バージョンのおたふく風邪にかか
らないように?でも、このワクチンが成人バージョンのおたふく風邪まで予防してくれるなんていう証拠は、まったくありません。そんな研究もされていなけれ
ば、勿論そんな証明なんて、1回もされたことがないのです!
メンデルソンはワクチンの必要性について、どうしてもと言うなら子供時代におたふく風邪にかからなかったため、自然な免疫を付けられなかった男子
にのみ、思春期にさしかかった時に接種するだけにしておくべきだと述べています。
しかしワクチン接種においては、理性はほとんど通じませんから、とりあえず「さあ、みんな並んで~!」という具合です。女の子も、男の子も。