夏の設えに欠かせないのが釣忍、てんで、我が家では長年ホウズキ・風鈴と並べて釣忍を飾る。その釣忍が経年劣化でみすぼらしくなったので、四月の半ばに忍の井桁を組み替えた。
竹で組んだ井桁の上部が忍の重みで切れてしまい、忍を乾かしてからすべてをバラシテ組み直すことにした。
この井桁はコケ玉の忍をばらし、竹を組んだ井桁にミズゴケと一緒にはり付けた物。忍も古くなり勢いが無くなった。
組み直したばかりの二月前は御覧の様に忍も青々としていたが。一度乾かしてから組み直したのがいけなかったのか、これらの葉がすべて刈れてしまった。
古い忍が一本・一本と枯れていく代わりに、新しい芽が出てきた。御覧の忍は全て新しい芽が大きくなったもの。朝夕の忍への水遣りも、欠かせぬ毎日の仕事・・・。
三十年ほど前、浅草観音裏・お富士さんの植木市で、年配の忍屋で釣忍を買ったのが始まり。以後ずーっと我が家の軒先には釣り忍が下がっていのである。
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