◆白金八芳園の茶室◆ | 頑固オヤジの、ばり雑言!!

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今日は、白金八芳園の茶室をブログネタにすることにした。

 

 

 

茶室の外では御覧の御仁が庭の掃除中、アタシが声をかけると着物の上前を濡らした姿でやって来た。

 

 

 

入って左手の定位置に腰を下ろしながら「大服!」と一声かける。一月に来た時はここは閉まっていたので、今年初めて。先月は八芳園には寄らず、白金の寺から高輪の蕎麦屋へ直行・・・。

 

何時もは奥で茶を点ててくるが、一二度右手の炉前でお薄を点ててくれたことが有る。

 

 

窓際の座面は手斧でのなぐり仕上げ、柱も天井も本来の茶室の造り。これ見よがしの遠くの産地の木材は使わず、身近な木材を使った感じで嫌味が無く良い感じ。

 

 

 

窓の外、袖垣の向こうが茶室・・・・。軒が深いのが本来の和風建築、今時の住宅は窓の上に庇が無い家がほとんど。

 

 

菓子はいつも同じ、この日は一口食った後写真を撮ることを思い出した。

 

 

ここではいつも大服、この大服が浜離宮・新宿御苑の茶室では通じなかった。以前と違いどこかの業者が茶室を運営しているようで、そこの従業員には何のことやら分からなかった様・・・。

 

 

 

 

建物の腰は檜皮、軒下の犬走は一二三石(ひふみ石)。小石を一つ・二つ・三つと三和土に埋めこむ意匠、代表的なのが京都修学院離宮。

 

 

 

今から14・5年前だったか、それ以上前だったかはっきりは覚えていないが、ここでお薄を飲んでいる時床の石に目が行った。

 

その時ハタと思いつき「此れ!一二三石じゃねぇかよ!」と大声で叫んでしまった。修学院の一二三石は若い頃実物を見ているし、それと似たような一二三石は何度か目にした。

 

ところがこんな大きな石の一二三石を見たのは、ここが初めて。その時茶席にいた顔なじみの姐さんに「此れ!一二三石だぞ!」とその由来を伝授した。

 

 

お薄を飲んだ後茶室の方に回り、写真を撮った。茶室左端が躙り口、その上に刀掛けは無かった。

 

御覧の様なちゃんとした茶室は都心には少なく、ここ白金八芳園とこの近くの畠山記念館ぐらい。鉄道系の美術館内の茶室は、イマイチ・・・・。

 

 

 

 

 

こうして歩いて巡るのが本来の庭園、ガラスの窓枠越しに眺める庭は張りぼての様な庭・・・・。

 

 

 

今年の正月は鏡餅も飾らなかった八芳園、その時ロビーにいた御仁の言い訳が「経費節減!」だと・・・・。

 

 

 

この後高輪の蕎麦屋まで、歩いて行った・・・・。

 

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