◆正月の活け花(陶芸)◆ | 頑固オヤジの、ばり雑言!!

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今年は喪中、てぇ事で、正月の活け花は無し。毎年元旦のブログ記事には、活けた花の写真を載せてきたが、今年はそれが出来ぬ。

 

てんで、古い写真を引っ張り出してのご披露と、相成りましてござりまする・・・・と。

 

 

一昔以上前、90過ぎのお袋の介護を始めた頃。正月の花に餅花をこさえて飾ろうと思い立つ。

 

工房近くの里山で、餅花を咲かせる枝を摘み、家に持ち帰ってから練った上新粉を食紅で染めた奴と、白いままの奴を巻きつけた。

 

これが想像以上にスゲー面倒、やり出したからには途中で止めるわけにはいかずと、深夜までかかって餅花を作った。

 

この頃は花屋でも紛い物の餅花を売っておらず、若い頃高山の民家で見た餅花を思い浮かべながら。こさえたもんだった。

 

 

 

 

この大王松以外は、全て若松を使った。以前は苔松などを早い時期に花屋に買いに行き、それに合わせた他の花を選んだが、ある時期からか良い松が手に入らなくなった。

 

その訳は手のかかる松を作っても売れない為、花農家が作るのを辞めたと言う訳・・・。生花をする御仁が激減したのも原因の一つ。

 

 

 

 

 

 

花器は全てアタシの作品、木(ぼく)を活けても倒れぬように、重くなるように作ってある。

 

 

 

 

青竹の掛花は、毎年竹屋に出向いて手ごろな竹を買い、家に戻って掛花にする。床の間に掛けるものと、玄関に掛けるものを二本作るのが毎年恒例。

 

ヤナギは丈の長い物を床の間に使い、チョイ短い物を御覧の場所に活ける。

 

毎年これらの材料を集めるのも一苦労、梅と松は花屋が仕入れたその日に、枝ぶりの良い奴を買うようにしていた。

 

今年は喪中と言う事でその忙しさが無く、チョイのんびりと正月を迎えることが出来た。

 

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