【挙証責任】
私は以前ヤフー知恵袋で次のような質問をしたことがあります。
「南京大虐殺の様子が書かれた日記を捏造という人がいますが、悪魔の証明といって、捏造だと言うのならなぜそう言えるのか、挙証責任は『捏造だ』と言うほうにあると思うのですが?」
すると次のような反論が入れられました。
「逆では?」
続きの文は忘れてしまったのですが、「逆では?」もなにも、挙証責任は100%「捏造だ」と言う大虐殺なかった派にあるのですが……。
では、ここはちょっと譲歩して、南京大虐殺の様子が書かれた元日本兵の日記がなぜ捏造ではないのか、その根拠を大虐殺あった派の私がいくつか書いてみたいと思います。
【出てくるのが非常にまれな元日本兵の日記】
〈南京大虐殺を記録した皇軍兵士たち〉という本があります。
この本は小野賢二という方が福島県から徴兵された元兵士たちをたずね、見せてもらった日記をもとに構成したものです。
小野賢二によると日記が出てくるのは非常にまれなことで、なんとひ孫のおもちゃ箱から発見されたり、東日本大震災で崩れた蔵から出てきたようなものもあったそうです。
【なぜ大切にしまい続けたのか?】
ところで、日記を捏造したのは誰なのでしょうか?
最有力候補は中国政府ですが、仮にそうだったとして、中国政府が捏造したような日記をなぜ元日本兵がひ孫のおもちゃ箱や蔵の中に、何十年も大切にしまい続ける必要があるのでしょうか?
見つかったら大変やばいことになるそんな日記、さっさと燃やして処分するはずです。
【なぜみずからアピールしないのか?】
また、「自分で日記を捏造した売国奴説」というものもあると思います。
が、目的はなんなのでしょうか?
前述したように、もしも見つかったら取り返しのつかないことになります。
そもそも日本を貶めるために自分で捏造したのなら、日記の存在を積極的にアピールするはずです。
しかし、小野賢二に取材されるまで、日記の存在をみずからアピールする人など1人もいませんでした。
このように考えをすすめていくと、日記の捏造説というものはありえないことがわかってくるのです。
【正義のため】
最後に……。
私は先程「日記が見つかったら取り返しのつかないことになる」と言いましたが、元日本兵のおじいさんたちはなぜ日記を小野賢二に見せたのでしょうか?
正義のために真実を公にしたかったからでしょう。
元陸軍上等兵・黒須忠信さん(仮名)の言葉にこういうものがあります。
「俺は生きて帰って、しゃべって、それから死にてぇなと思ってたんだ……」
勇気を振り絞って日記を見せてくれた元日本兵たちに、感謝と敬意を表さなければなりません。
【まとめ】
●元日本兵の日記捏造説は成り立たない。