人生は必然的 | 心に花が咲くまで

心に花が咲くまで

心が風邪をひいている息子と私の日記

しとしと雨が降る夜

 

庭の紫陽花が満開になって、嬉しい日び。

玄関を開ける度に笑顔にしてくれる 紫陽花が私は大好きだ。

梅雨はジメジメしているけれど、紫陽花がそれを吹き飛ばしてくれる。

 

これから雨はひどくなっていく時期だから、長靴でも買って

愛犬のハナとの散歩を楽しもうかなと思うこの頃。

 

息子のたんたんは、今父親と車の話をしている。

ちょっと前までは、今日あった出来事の気になるポイントを永遠に話していた。

私も主人もその度に、ぐったりしていたが、

最近はちょっと違う。

動く車のおもちゃの様な物を作りたいといい出し、

父親に相談しているのだ。

そして、主人の表情はいつもよりだんぜん緩んでいる。

 

そんな2人を見ていると、私も自然と微笑む。

 

たんたんは私が40手前で出産し、4000gあった巨大赤ちゃんだった。

妊娠途中切迫早産にもなり、心配だった期間もあるが、

お腹の中でガンガン大きくなり、私は食べる量を制限された。

赤ちゃんは大きくなるのに、妊婦の私は痩せていった。

 

出産の時は、当然大きいので難産になった。

1日中苦しみ、なかなか出てこないたんたんに私はぐったりだった。

 

そして、ようやく誕生の時を迎えた。

大きな鳴き声でとても元気のいい たんたん。

生命力の高さを感じた瞬間だった。

 

あの時の感動は忘れられない。

もう挫けそうだった陣痛、痛すぎる出産の時、それを超えて喜びの誕生。

 

母子共に健康で本当に幸せに包まれた時間だった。

 

そんなたんたんは、小さなことから良く泣く子だった。

音に敏感で、掃除機もかけられない程。

 

しかし幼稚園に入ってからは、それがなくなり、友達もすぐにできるような

社交的な子供に成長した。

 

小学校に入るとリーダー的なことも率先してやるような

明るい子で友達も多く、よくうちにも何人も遊びき来ていた。

 

そんな明るくひょうきんなたんたんは、小学校高学年あたりから

学校を嫌がる様になった。

 

特に友達とケンカしたわけでもなく、いじめにあったわけでもない。

 

私が思うに、受験しようとして挫折したことが原因なのではないかと思う。

 

あまりにも難しい受験勉強に圧倒され、途中で受験は諦めた。

しかし、一番仲のいい友達がとても頭が良かった為

劣等感を抱き始めたのかもしれない。

 

その虚しさは、怒りにかわり、妹にも辛くあたり

私や主人ともよく言い合いをしていた時期があった。

 

そして中学にはいり、二ヶ月程で、もう無理といい始めた。

 

明るかった たんたんの表情は青白く目も虚ろだった。

 

しばらく学校は休む事にして夏休みを迎えた。

 

今では、いろんな気になるポイントを話してくれるたんたんだが

当時はあまり自分の事を話さなかったので

どんな心境だったのかは わからない。

 

きっと話を聞いて欲しかったのだと思う。

この頃、私がなんとか気がついていたらもっと違ったのではと

思わなくもない。

 

しかし、前回も書いたように、今の私は過去にあった出来事の後悔はしないと決めている。

 

現実に起こることは、必然的に起こっており、すべて意味のあるものと捉えると

今起こっていることは、なんの意味があるのだろう と考える様にしている。

 

まだそれが確実に何かは、誰にもわからない

しかし、たんたんが大人になった時

確実に役に立つことになるだろう。

そして、私やみーちゃんや主人にも。

 

その未来を楽しみに、明日も生きていこう。

たんたんと明日は楽しい話をしよう。

美味しいご飯を作ろう

ゆっくりと進んで行こう

大丈夫 大丈夫

私たちはとても素晴らしい存在なんだ

 

きっと そうだ

 

続く…