月刊PLAYBOY 1989-11 矢沢永吉 vol.4 | 矢沢永吉激論ブログ

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PB サクセスを夢見ていればよかったひとつの時代が確実に終わったんですね。それからは、自分と差し向かいの真剣勝負をはじめざるをえなくなったわけだ。


矢沢 はじまったんだね。そのときにモヤーッとしたんだね。カネも欲しい、何も欲しいけど、オレ、芸能界にケツ見せるために入ったわけじやねえぞって。


自分が芸能界でトップになりたかったくせに、そういうことを言い出したのね。神様の囁きはあったと思うよ。


永吉、おまえ、ずるいよ。芸能界ってとこはよ、チンポの中までむいて見せるんじゃいという神の囁きがね。


だから、こだわりよ。オレの闘いがはじまったんだよ。オレは人間だ、みたいなさ。矢沢が17年間、こうやって飯も食えて、この世界である程度名前を残すことができているのも、そのクサさをいち早くわかったからだと思うね。


それからだよ、それをわかったうえで、矢沢永吉っていう人間にこだわりつづけるようになったのは。


人間不信


PB そうやってこだわりだすと、周囲を見る目も変わってきたんじゃないですか。


矢沢 そのへんから人間不信が始まるんだな。金を生めば生むほどその人間は、ある人間たちからみると、おいしい獲物にかわる場合があるわね。


これは、エルビス・プレスリーの時代からビートルズ、マイク・タイソンでもゴマンとある話ですよ。その中に矢沢も突入するんだわな。やっぱり当時のマネージャーたちが出てくるわけだ。