中置の点前でのおもてなし | Maki Murakami Official Blog

10月12日(日)太陽☀



1年間通った大学院でお世話になりました

演習授業の先生と奥さまを
お招きいたしまして
10月の中置のお点前でのおもてなしを

させていただきました。

ひさしぶりに着物きもので点前座につき

心地よい充実感がありました。



私はこの10月限定の

大板や細い水壺(すいこ:細水指)をもちいる

中置きの点前が大変気に入っております。





落ち葉




晩秋といわれる神無月にはいり

風炉を点前座の中央に据え

水壺を勝手方に遠ざけてのお点前となります。



落ち葉



夏には遠ざけられていた火気を

晩秋、10月から11月の開炉までの間

客の近くに寄せる配慮からのお点前。


(実際には部屋のレイアウト上

そのようにはなっておりませんが

お客さまに風炉のあたたかさは

感じていただけたのではないでしょうか。)




落ち葉




本来ならば、大振りの「やつれ風炉」が

つかわれますが

わがやの立礼式では

小さな釜のまま。

それでも、

大板にかわるだけでも

気持ちのなかで秋がすすみます。





「やつれ」た風情を

主人の母からの

伊羅保茶碗を主茶碗として表わし

晩秋を蔦蒔絵中棗を取り合わせました。






この時期にしか使えない

というのがとても素敵な

細水壺。

この京焼きの白い釉薬にあわせて

蓋置は白磁。

「やつれ」というより

颯爽とした秋の風。

現代風の季節感を取り入れてみました。




落ち葉





会話は

ビジネス、研究、教育、文化など

多岐にわたり

私にも先生から「課題図書」が渡されました。

「哲学する民主主義」

1970年に道州制を導入したイタリア。

その20州の行く末にばらつきがあり

その追跡調査と要因分析をまとめた本。





落ち葉




ここ1-2週間

たいへん啓発的で

立ち止まって

今いる自分の位置で

多角的にものごとを考える

機会をいただいているように感じます。





落ち葉






この1年をしめくくる

スタートラインについたような

心持です。





さつまいもむう