救急医療・緊急対応 | Maki Murakami Official Blog

10月4日(日)太陽☀



電車の車両のなかで


急に乗客が倒れて意識を失ったとしたら


・・・


医療関係者がいなかったら


・・・


私たちには何ができるでしょうか。


非常ボタンを押して


とにかく駅員さんや外部の方に


状況を伝えて・・・




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そんな一瞬に


今日遭遇しました。




ブルー




そもそも、人身事故の影響で


飯田橋駅ですでに


快速運転は中止


すべて各駅停車の運転となっていた東西線。


主人も私も座って


それぞれ仕事をしておりました。



ブルー



私も教案準備に集中。


まわりで何が起こったのか


まったく気づかずにいました。


南砂町の駅を出発して


次の西葛西に到着するまでの出来事であったと


あとでわかりました。




ブルー



床に倒れた男性を


医師と思われる女性が


意識の確認、呼吸や脈拍の確認


大声で聞こえますか


わかりますかと


救命にあたっていました。



ブルー



車内には緊張が走り


緊急ボタンを誰かが押し


西葛西に停車。


ドアが開くと


「こっちです!」「ここです!」


と乗客の方々が手をあげて


駅員さんを呼び


医師の方の、誰か手をかして


の声で


男性たちが意識を失った男性を


ホームに横たわらせ


医師の方による


意識確認、蘇生が続きました。





ブルー




「わかりますか」


・・・


「聞こえますね」


の声がすると


急病人の方がおいでのため


停止します


とのアナウンスから


数分して


電車は発車しました。





ブルー



やや混み合っていた車内からは


医師の方の荷物をホームに下ろす人


急病人の方をかかえようと


前に進む人


「がんばれー」「がんばれー」


と声をかける人



ブルー



動きだした電車のなかには


ふつうの出来事のあとにみられるような


「何もなかったように」


という雰囲気は全くなく、


急病人の方の安否を心配する空気


重い沈黙が感じられました。




ブルー



私は何をすることもできず


また


「がんばれー」の声に


涙がこみあげてくるような気持ちでした。




ブルー




こんなふうに


非常時になにかできるように


人を助けられるように


ふだんから救急医療、応急措置の知識や


スキルを身につけていなければ


ならないのではないのか。




ブルー



御嶽山の噴火の犠牲者、


生存者、


そして救命にあたる


自衛隊、レスキューチームの方々が


連日テレビで報道されますが


いざというときに


自分を守るためにも


レスキューチームの方々のような


訓練を


私たちも日ごろから受けなければ


ならないのではないかと


考えさせられていました。




ブルー



ホームで、医師らしき女性は


聴診器をとりだすと


聴診をはじめたころで


電車が動き始めました。



ブルー




医師の方なら当然なのでしょうか。


聴診器をいつも持ち歩いているのか


あるいは


駅員さんが持参されたのか


さだかではありませんが


あの女性なしには


適切な対応はできなかったと思います。




ブルー



そのあと


私は茫然として


教案づくりのつづきができませんでした。


どうして


この、私たちの乗り合わせた車両で


今日、このようなことに


遭遇したのか


何かのメッセージだったのでしょうか。



ブルー



昨日、偶然


金スマスペシャルで


救急車出動後のたらいまわしに対応した


救急医療の個人病院の特集を


テレビで観たところでした。


http://放送内容.blog.so-net.ne.jp/2014-10-03-8


ブルー




いちばん緊急性の高い救命医療を


充実させるためにも


そこまでの緊急性のない患者さんを


必ず受け入れる病院をつくった医師。


その原点には


ご自分の判断ミスで


18歳の青年の命を守れなかったこと


と語られました。



ブルー




重篤な患者を対象とする三次救急


入院や手術を要する二次救急


入院や手術を伴わない一次救急


この判別のなかで


その医師は18歳の青年が応答もでき


しっかりしていることから


二次救急の施設にまわさずに


自分のところで診ることにしましたが


検査中に肺からの出血が止まらず


死亡に至ったということでした。


その命を無駄にしないようにと


病気ではなく人を診る医師として姿が


印象的でした。



ブルー




自分は今日の電車のなかの


医師らしき女性のようには


到底なれませんが


そこまで重篤、あるいは重症でない方や


自分やその周りのひとに対応できるように


最低限の救急措置は


とれるようにしておかなければとの


認識を強めました。




ブルー



娘は、転校が多かったせいもあり


転校する学校ごとに


避難訓練にあたり、


緊急時の行動については私よりも


はるかに優れています。


駅などによくみかけられる


自動体外式除細動器(AED)を用いての


人命救助の経験も何度かあり


よく、医療関係者と間違われるようです。


娘がいたらきっと


もっと医師の方の補助なども


できたのではないかと思います。



ブルー



今日のメッセージが何だったのか



医療現場ではあたりまえの


緊迫した空気


そのなかで


できることは限られていながらも


皆の心がひとつの方向に向かっていた・・・


もっともっと


大切な、その一瞬に向き合わなければ


ならないのでしょうか。




とりあえず


救命・救急措置についての


「家庭の医学」のページを


頭に入れておきます。