2月12日(水)
今年度の大学の授業が終了し
教務、担当講師による反省会に
出席してまいりました。
反省会とは別に、まず、
私自身の、その反省会での反省点が
ふたつあります。
ひとつは、教務側に立って
講師陣をまとめ、
細かい調整や資料準備から
全体の授業の運営すべての責任者の方に
感謝の意を伝えるのを忘れてしまったことです。
個人的に出会って、あるいはメールでは
何度も伝えておりましたが
関係者全員が集まる席できちんと
お伝えしたかったことです。
会の終了とともに私は、ほかの授業の
打ち合わせにすぐ移らなければならなかったりと
気もそぞろだったせいもありますが
一番大変な運営側にある人たちが
とかく、感謝されにくい thankless task を
担うことになるなか
なおのこと、忘れてはなりませんでした。
もう一つの反省点は、
成績のつけ方についての課題点を
議論しておりましたときに、
そこに不在だった先生のことが話題にあがりました。
ちょっと厳しすぎるという点で
私もそのように感じ、
「合いの手」をいれてしまいました。
あとで
「でも、その先生の意図があったのではないか」
ということを付け加えなかったことを
反省しております。
会議の場だけでなく
日常の会話の中でも
自然と自分の価値観を擁護してしまいがちに
なることがあります。
特に、大きな体制、会社、学校、
会話に参加していない人などを
批判の対象にして自分の立場を
守ってしまうようなことがあります。
成熟した大人であればあるほど、
また、社会人として責任や役割が
大きくなればなるほど
より、冷静で客観的な発言を
当然もとめられるはずですし、
求められずとも
やはり、凛として 保身にならない
発言をしてまいりたいと
思いました。
そのほかは
充実した会となり、
おそらく、本来、私たちの営みに
不平や不満、批判は
ありえないのではないか。
大げさかもしれませんが
そう考えさせてくれたのが
反省会そのものでした。
事前のメールでのやりとりで
様々な課題が挙げられていましたが
議論するうちに
結局、ほとんど大きな変更をくわえることなく
現状維持でよいということで
合意にいたることができました。
運営側、取りまとめ側の人たちの間で
すでに議論が尽くされていたとしても
それが、現場に伝わっていないことが
往々にしてあります。
それが疑問や不満になりがちですが
ゆっくり、その背景や状況がわかると
ほとんど現状維持でよいことがわかります。
つまりはコミュニケーションの問題です。
現状維持でも
たくさんの規則や統一基準が
はりめぐらされているのは
いたしかたないにしても
できる範囲での自由裁量を
あらたに設けることができたことが
納得感につながってもおりました。
この「納得感」は
非常に重要であることが
授業のなかでも、会議や
社会生活一般、さまざまな人間関係で
感じられます。
「すとんと落ちる」
「腑に落ちる」
ということで
素直に行動できたり
人を受け入れたりできるのですが
ただ
必ずしも
いつでも十分なコミュニケーションの機会が
あるわけではありません。
ひとつ、ダンスのクラスからヒント。
手足の動きが、なかなか、ばらばらにならず
私は苦心しながらも
運動のためにときどきダンスクラスを受講いたします。
その先生が
だいたい、踊りをみれば
AKBでも嵐でも。。。
すぐに動けるとおっしゃていました。
大変、うやらましいかぎり。
実はその先生はクラシックバレエを
なさっておいでだったそうで
レッスンのときに先生の振り付け通りに
すぐに踊れないと
「もういいです。。」と
はずされてしまっていたのだそうです。
先生も真剣。生徒も真剣で
なければなりません。
プロを目指す方には
あまりにも当然のことでしょう。
プロでなくとも
たとえば、ヨガのクラスなど
何度も通っているうちに
すぐに頭と体が動くようになります。
通訳の訓練でも
一度聴いた文章を
そのまま再生できるよう練習を
繰り返ししますが
そのうちにリテンションできる文の長さも
長くなっていくといいます。
やはり普段からの訓練。
よりよいコミュニケーションを補えるのは
普段から
相手の言葉、指示や行動、
様々な規則や規定のうらにある
背景、意図、議論された経過を
慮ることではないでしょうか。
もちろん
顔と顔を見合わせて
納得できる機会にまさるものはありませんが
おそらく
不平不満をこぼさずに
自らの使命に打ち込んでいる方々は
この
「納得感」を得る訓練が
ご自身でできているはずです。
クラシックバレエの先生の振り付けが
目の前に提示されて
すぐにそれぞれの動きを
自分の体に置き換えて動けるようにすること。
今の社会のありかた
自分の仕事や役割における課題
たくさんの洗練された英語表現
ピアノの難しいパッセージ
書の名筆
何がきても
自分の頭、身体、心が動くように
日々の訓練、イメージトレーニングを
続けてまいります