2021年秋クール日本テレビ系列にてオンエアされていた水曜ドラマ
「恋です! ~ヤンキー君と白杖ガール~」


ドラマで見えた弱視の世界を、弱視である私の体験を織り交ぜ

ながらご紹介します。



(28) 積極的なお声がけ

ドラマの第8話では、赤信号を無視して横断歩道を渡っていく人。
青信号だと思い全盲の青野くんが足音を頼りに渡ろうとした瞬間、
「青野くん、止まって!赤信号だよ!」
直後にクラクションを鳴らしながら車が通り過ぎる、というシーン
がありました。
何気なくしている行動でも他の方の安全を脅かす行動に繋がって
いるかも知れないという意識を持たないといけません。





音響式信号機(音の出る信号機)については下記でも書いて
います。

▼(15)交通弱者用押しボタン




▼広島市内の電車通り沿いの歩道を歩いていた時の話です。

白杖を持ち点字ブロックを歩きながら交差点の信号に差し掛かり
ました。路面電車を挟んだ広い道路のみ音の出る信号機がある、
側道には音が鳴らない状況です。

信号機の音が鳴り終わり、周りの音を聞きながら側道の横断歩道
を渡ろうとしたとき
「ちょっと待って、赤です」
と自転車に乗った男性から声がかかりました。ほどなくして、
「青になったよ」
と男性。そのまま男性も自転車で走っていかれました。

広島市内を白い杖をついて歩いていると、最近はよく声をかけて
頂く方が多くなりました。
「お手伝いしましょうか」
「どちらに行かれますか」
など男女を問わず声をかけていただきます。また、地下道への階段を下りた先にあるガラスの
扉を開けて待っていただける方や、広電電車で座席まで手を
ひいてくださる方、点字ブロックの場所を教えてくださる方など、
さりげないけれど嬉しいです。
ちょっとした事なんですが、
明るさの関係で信号の色が見えない私にとってお声掛けはすごく
助かります





2024年、みんなと共に。