自然食エカロンの淡島亜紀子です。
昨日のブログの後編です。
前編をお読みでない方は、こちらからどうぞ。
初めて名古屋の百貨店の催事のお手伝いに行った時、
新幹線で日帰りのつもりだったのですが、
「せっかくだからポテンシャルに泊まって
みんなにも会って、翌日高速バスで帰ったら？」
と提案されて、名古屋から高山へ移動して
その日はポテンシャルさんに泊めていただいたのでした。
翌日の午前中に少しだけ畑仕事のお手伝いをして、
（確かジャガイモの収穫だったかな）
それがとても楽しかったことを
今でもよく覚えています。
その翌月から毎月ポテンシャルさんへ
畑仕事のお手伝いに行くようになりました。
奥田社長は普段は冗談ばかり言って面白い方ですが、
畑仕事中はとても厳しいので、何度泣いたかわかりません。
とにかくスパルタでしたね～！
「エースをねらえ！」の宗方コーチと岡ひろみ
みたいな感じで。(笑)
厳しいのは奥田社長ではなく、
自然が厳しいのだということに気付いたのは、
数年後のことでした。
飛騨高山は降水量がものすごく多く、
真冬は豪雪地帯なので、
農業に適さない土地なのです。
奥田社長が農業を始める時も
「この土地で野菜作りは無理だから、やめた方がいい」
と、行政の方に止められたそうです。
適当な作り方をしていたら、野菜は作れないから
自然と厳しくなってしまうのだそうです。
（普段はとっても面白い方ですよ
）
奥田社長は脱サラ組で、有機農業を始める前は、
高山市内のビジネスホテルの支配人をされていました。
その前は、うどん店経営、若い頃は自動車整備士など
いろいろな仕事を経験されています。
農業を始めたきっかけは、無農薬の野菜が食べたいのに
どこにも売っていなかったから、
「それなら自分で作る！」と始められたそうです。
最初の頃は、小さかったり、見た目がイマイチで
商品にならなかったそうですが、誰にも教わらずに
あれだけ質の高い野菜を作れるようになるなんて、
なかなか出来ることではないと思います。
私がマルシェに出始めたばかりの頃は、赤字続きで
自分のお給料も出ずに、タダ働き状態だったわけですが、
奥田社長は薄々気付いていたみたいで、ある日突然、
「必ず黒字化出来るから、数字を見せろ」
と言われました。
ビジネスホテルの支配人をされていた時、
赤字経営だったのを立て直して黒字化成功。
その後のホテルの稼働率はほぼ100％だったそうです。
物事は相似形だから、業種が違っていても
必ず黒字化出来る。
と言われて、アドバイスをいただくようになったわけですが、
それはもう厳しかったです！！！
最初の頃に扱っていた商品の中に
仕入金額に対して販売金額が安すぎて、
経費（マルシェ出店料や仕入れの送料）を計算すると
「売れば売るだけ赤字」のものがあったのです。
それに気付いた奥田社長から、
その商品を扱うのは今すぐやめろ。
扱うならもっと高く売らないと、
利益が出ていないどころか
売れば売るだけ赤字を増やしているんだぞ。
と言われました。
いくらで販売するのが相場なのか教えていただいたのですが、
「え～、そんなに高く売るのは無理です･･･」
と弱気な発言をしたら、
販売能力が無いなら、
商売なんかやめちまえ！！
と、電話で怒鳴られました。
かなりキツイ口調でしたので、
そこで凹んで商売をやめてしまう方もいるかと思いますが、
気が強い私は、
何もそんな言い方をしなくてもいいじゃないですか！
やりますよ！ やればいいんでしょ！
その価格で売りますよ！
と言い返しました。(笑)
結果は･･･
値上げしても普通に売れました。
いままでが安すぎたのです。
そうやって奥田社長から
いろいろとアドバイスをいただきながら
少しずつ改善していきました。
もしあの時、奥田社長が助け舟を出して下さらなかったら
私はとっくに消えていたと思います。
11年も続けることは出来なかったので、
奥田社長には本当に感謝しています。
と同時に、あの厳しさに耐えた自分を
褒めてあげたいです。
ポテンシャル農業研究所さんは
ただのお取引先ではなく、
奥田社長は私の師匠です。
商売のこと、野菜のこと、日本の農業のこと、
ものの考え方など、本当にたくさんのことを
教えていただきました。
以前の私は、行動に移す前に頭で考えてしまい、
なかなか行動に移せなかったのですよ。
それを見ていた奥田社長から、
まずはやってみろ。
やってみて、微調整していけばいいんだ。
考えるのは時間の無駄。
と言われましてね～、
すぐに行動に移すようになりました。
奥田社長はいろいろなことを経験されている方です。
「波動の法則」という本の著者である
足立育朗さんと一緒に
ロシアの科学アカデミーに行かれたこともあるし、
タイの国王プロジェクトで、半年間タイへ行って
現地で有機農業を教えていたこともあるそうです。
書ききれないくらい色々なことがありましたが、
特に印象に残っていることを２つ
お話しますね。
【「気」を流して怪我を治してくれた】
ポテンシャルさん滞在中、早朝に奥田社長と
レタスの収穫に行くことになっていました。
配送センターのシャッターが上まであがっていないことに
気付かずに外に出ようとして、シャッターに激突。
鼻を怪我しました。
思い切りぶつけたので、腫れて青くなっているし、
切れて血も出ていました。
そしたらすぐに奥田社長が手のひらから私の鼻に
「気」を送ってくれて、（30分くらいだったかな）
しばらくしたら血が止まりました。
驚いたのは翌日の朝です。
あれだけ強くぶつけたので、絶対に青く腫れているはずなのに、
全然腫れていないし、青くなっていないし、
切れた傷跡も目立たず、元通りになっていたのです。
本当にビックリしました！！
そのことを女性社員に話したら、
過去にはもっと大怪我をした人のことも
「気」を送って治したそうです。
奥田社長って、いったい何者！？
【目の前に文字が現れる話】
いろいろなことを教えていただきましたが、
その時は「ふんふん」と聞いていても、
あとから疑問が湧いてくることもあるじゃないですか。
「あの時仰っていた○○は、どういうことですか？」
と後から質問すると、
「その場ですぐに聞いてくれないと、覚えていないから答えられない」
と言われることが続いていたので
奥田社長は忘れっぽいのかな～？
と思っていました。（←失礼？ 笑）
ところが、忘れっぽいのでは無かったのです！
奥田社長が何か話している時は、
自分の頭で考えたことを話しているわけではなく、
2つか3つくらい、目の前に文章が現れるから
その中から選んで読んでいるだけなのですって！！
だからあとから質問されても覚えていないらしいのですよ～！
こういう不思議なことがたくさんあるのでね、
奥田社長は宇宙人なのでは！？
と思っているのです。(笑)
※宇宙人疑惑のある奥田社長(笑)
ポテンシャルさんの畑がある位山（くらいやま）は
知る人ぞ知るパワースポットです。
たぶん私はあの土地と相性がいいみたいで、
畑仕事のお手伝いに行くと
身体は疲れてクタクタになりますが、
エネルギーは充電される感じがします。
携帯の電池が充電されて100％になるみたいな、
あんな感じ。
私だけでなく、以前農業体験に参加されたお客様も
同じことを仰っていたので、
きっと土地のパワーなのだろうと思っています。
奥田社長のお話はたくさんありすぎて
書ききれないので、このへんで。
長文のブログを読んでいただき、
ありがとうございました。
他の農家さんとの出会いについても
またの機会に書いていこうと思っています。
