断酒会は宗教ですか？
私は断酒会の会員です。
ネット上で断酒会に通っていて会費も月1000円払っていると言ったことがあります。
アルコール依存症の事を理解している人は少ないです。
断酒会の事を理解している人は殆どいません。
そこでネット上で何人かの人に
「お金払わされるのは詐欺なんじゃない？」
「断酒会は宗教みたい」
「断酒会には行っちゃダメだよ」
などと色々なコメントがありました。
笑っちゃいますよね。笑
たったの1000円で何度も止めたいと思っていたお酒が止めさせて頂いているのに、人生勉強、楽な生き方まで教えて頂いています。
断酒会は宗教みたい…
あなたは宗教とは何か知っていますか？
と質問すると皆黙ります。
宗教とは
死から目をそむけて今を楽しく生きようとするよりも、自分の人生の過程の一つである死というものも正面からとらえ、それを含めて生き方を考え、生活を充実させようとするのが宗教です。
世の中の仕組みはどうなっているんだろう？、
楽しく幸せに生きるにはどうしたらいいだろう？
と前向きに考え、感じること、それが宗教です。
断酒会と似ていますが少し違います。
死を逃れる為に断酒会に通っている人もいると思いますが「死」から逃れるためだけに通っているわけではありません。
なぜお酒を止めるために断酒会に通うのか？
自分の為です。
離脱症状が辛くてもう嫌な思いをしたくない、酒を飲んでいたら仕事も行けないから断酒して仕事をしたい、酒を飲んでいたら女房に逃げられるなど…人によって様々です。
その中に死にたくないから酒を止めたいと思う人もいると思います。
人生のどん底を味わい酒を止めたいと思った人が断酒会に繋がって断酒が出来ています。
しかし現状は断酒会に繋がってもすぐに離れてしまう人は多いです。
全国での断酒会の会員は8000人もいないです。(2017/06/27時点)
断酒会でお酒の止め方など教えてくれる人は誰もいません。
お酒を完全に止める方法を知っている人はこの世に存在しません。
断酒会の例会で体験談を発表し自分をさらけ出してこそ自分の根っこの部分にある生きづらさを生きやすさに変えることが出来て断酒が継続できます。
断酒会には共感しあえる仲間がたくさんいます。
この共感こそが断酒に結びつきます。
断酒会で例会に通い教わるのは我慢の断酒ではなく楽な断酒をすることです。
例会に来て顔を見て話をし、自分をさらけ出すことが出来なければ楽な断酒はできません。
自分をさらけ出さなければ我慢の断酒で再飲酒で元の生活に戻ります。
謙虚な気持ちを大切にして生きなければ断酒も出来ませんし楽な生き方も出来ません。
そのなかで先ほどの宗教と少し似ていると書いた点は
楽しく幸せに楽な生き方をするにはどうしたらいいのだろうかと考え、感じ、教わることです。
断酒会と宗教との違いは必ずしも「死」とは結び付かないところなのじゃないでしょうか。
【断酒会規範】10.断酒会は政治・宗教・商業活動に利用されない。
宗教ではないですが神となる存在を祭るところが出てくるのも枝葉に分かれることで会によって雰囲気が違うのだと私は思います。
断酒会とは楽な生き方を学び、考え、行動していく中で我慢の断酒ではなく楽しい断酒をしていく団体（サークル）だと私は思っています。
