第10回 アルコールセミナー 依存とこころ~人を信じるために~ | アルコール依存症回復への道のり〜豊かな感情を求めて〜

アルコール依存症回復への道のり〜豊かな感情を求めて〜

私のアルコール依存症の回復とは幼少期からの生きづらさの克服です。
感謝の気持ち、素直な気持ち、謙虚な姿勢を忘れずに一日断酒を積み重ねていきます。

第10回 アルコールセミナー 依存とこころ~人を信じるために~

 

2月18日(土)に行われたセミナーに参加していたので講演で勉強したことをまとめてみました。

 

講演:信頼障害としての依存症~外来、入院治療の新しいみちすじを考える~
講師:神奈川県立精神医療センター 小林桜児 医師

 

【信頼障害としての依存症】

 

・信頼障害としての依存症
依存症患者は「人」を信じられず、アルコールや薬物といった「物」やギャンブルや買い物といった「単独行動」しか信じられない。

 

・従来の依存症の説明

負の感情(不安、怒り、悲しみ)→
単独での我慢が限界→
自傷行為、薬物、アルコールなどといった行動化で対処

 

『逆境(心理的孤独)』→『不信増大』→『ストレス対処能力の低下』→『依存症重症化』

 

・信頼障害という視点から見た依存症支援のあり方

 

負の感情(不安、怒り、悲しみ)→
早めに信頼できる他者に頼る→
言語による本音の感情表出で対処

 

共感と関与』→『不信軽減』→『ストレス対処能力の改善』→『依存症頻度低下』

 

つまり、感情を言葉に出して共感してもらえれば依存症は回復する。
その回復できる場所こそが断酒会(自助グループ)である。
断酒会では体験談を話しその時の思いをさらけ出すことで共感してもらえる仲間がいるから酒が止められる。

 

とても勉強になりました。
私は人とのコミュニケーションが苦手で今まで自分の感情を人に伝えられずに酒の力を借りて人と話をしていた。
それが依存症の悪化に繋がっていた。
今は例会で体験談を話したり研修会やイベント行事などに参加して人と話すことが多くなってきた。
徐々にだけど人とコミュニケーションをとれるようになってきたと思う。
コミュニケーションがとれるようになればお酒に頼ることがなくなり断酒が出来る。
我慢の断酒ではなく楽しく断酒できる場所こそが断酒会だと思ってます。


第10回 アルコールセミナー
テーマ 依存とこころ~人を信じるために~
 日時:2017年2月18日(土)
 会場:大田区立消費者生活センター 大集会室