カネロ・アルバレスの試合は3日後/10.19はカネロ剥奪のIBF王座決定戦:スカルvsシシュキン | ボクシング・ダイアローグ

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今週末の14日(日本時間15日)に米ネバダ州ラスベガスの T-モバイル・アリーナで開催される 3団体統一世界スーパーミドル級タイトルマッチ、WBAスーパー&WBC&WBO王者 サウル “カネロ” アルバレス(メキシコ)vs 挑戦者 エドガー・ベルランガ(プエルトリコ/米)まで、あと 3日となりましたが…

 

それから 1ヶ月ちょっと先には、そのカネロが剥奪された IBF同級王座の決定戦も正式発表済み。

 

対戦カードは、カネロに指名挑戦権を袖に振られた 1位 ウィリアム・スカル(32=キューバ:22戦全勝9KO)vs 2位 ウラディミール・シシュキン(33=露:16戦全勝10KO)となり、10月19日(日本時間20日)に独ベルリンのシュタットハレ・ファルカンゼーで開催予定。

 

[IBFから再三指示されていたスカルとの指名戦をカネロが拒否した末、今年7月にベルランガとの対戦を選択、これを受けてIBFが王座剥奪に踏み切った、という経緯]

 

ドイツをホームとする(ベルリン在住)スカルは、22年7月にエフゲニー・シュヴェデンコ(露)を判定で下してIBFの挑戦権を得た(確か挑戦者決定戦だった筈)ものの、ビッグマネー路線一筋のカネロに全く相手にされず、以後はたまに調整試合をこなすだけで2年を経過。

 

最新試合は、5月にカネロがラスベガスで行った vsハイメ・ムンギア(メキシコ)興行のアンダーカードでショーン・ヘンヒル(米)にパッとしない判定勝ち、ただ指名戦の件を踏まえると、この興行に起用されたのはカネロの次戦の相手としての顔見せの意図か?という感もありましたが…

 

結局、カネロはIBFの指令に従うことなくスカル戦を蹴り遂にタイトル剥奪、そのため無名のトップランカーはビッグネームへの挑戦ではなく、決定戦での初世界戦に回ることに落ち着き。

 

とはいえ、世界1位はおろかこれまでに上位にランクインするほどの実績はなく、その意味では確実に勝てつつそれなりのネームバリューがある相手を選んで稼ぎたいカネロが、歯牙にもかけず無視した理由は理解できる感。

 

一方のシシュキンは、今年3月に格下中堅の43歳 マイク・ガイ(米)に 7ラウンドTKO勝ちして以来のリングで、スカル同様ほぼ無名ばかりを相手に全勝レコードを築いてランクアップ、同じく初めての世界戦。

 

22年12月に元IBF同級王者 ホセ・ウスカテギ(ベネズエラ)に判定勝ちした実績はある(記憶違いでなければ、これもIBFの挑戦者決定戦だったような)ものの、やはり世界的には無名の存在で…

 

カネロの剥奪は当然としても、その後継者の決定戦が スカル vs シシュキン というのは、流石に正直ショボ過ぎな気が否めないところ。

 

どちらが勝っても、カネロのメガネにかなわずないがしろにされたランカー陣から次々と狙われそうですが、コアな海外ファンにとっては注目しておくべき一戦… かも。