寺地拳四朗がフライ級に転級/WBC王座決定戦に出場? マウリシオ・スライマンWBC会長が要請 | ボクシング・ダイアローグ

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WBAスーパー&WBC世界ライトフライ級王者 寺地拳四朗(32=BMB:23勝14KO1敗)がクラスをフライ級に上げ、フリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)の返上で空位となっているWBCフライ級の王座決定戦に出場 !?

 

WBCのマウリシオ・スライマン会長がメディアにコメント&ESPN記者が「スライマン会長が寺地に決定戦出場を要請していると明かした」とSNSで発信… 

 

とのことで、寺地選手サイドからはまだ何も発言はないようながら、今後の方向性がほぼハッキリして来た感じも。

 

以前から減量苦の限界を口にしている寺地選手は、ライトフライ級の4団体統一が目標としつつも、他団体王者とのマッチメイクが難航するようならフライ級に上げて2階級制覇を目指すことを明言しており… 

 

陣営が「IBF王者シベナティ・ノンティンガ(南アフリカ)とは交渉がまとまる可能性はあるが、WBO王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)はない」と漏らしたという最近の一部報道も併せて推測すると、決定戦のレールが敷かれるのであればそちらに向かうのでは?な感が大。

 

1月25日に右拳の手術を受けた影響で次戦は10月か11月:国内開催になる見通しだそうですけど、こうなるとまだ気が早い話ながらも対戦相手が誰になるのか、ちょっと気になって来るところ。

 

先月24日にマルティネス王座返上をネタに投稿した際、既にもう触れてはいるんですが、せっかくなので改めて決定戦に出場する可能性の高いWBCの上位ランカーをチェックすると…

 

1位 

アンヘル・アヤラ(24=メキシコ:17戦全勝7KO)

 

2位 

フランシスコ・ロドリゲスJr.(30=メキシコ:38勝26KO6敗1分/元IBF&WBOミニマム級王者)

 

3位

クリストファー・ロサレス(29=ニカラグア:37勝22KO6敗/元WBCフライ級王者)

 

4位 

サニー・エドワーズ(28=英:20勝4KO1敗/前IBFフライ級王者)  

 

5位 

ガラル・ヤファイ(31=英:7戦全勝5KO/東京五輪フライ級金メダル)

 

ただ、マルティネスに先立ってWBO&IBFタイトルを返上した前2団体統一王者 ジェシー “バム” ロドリゲス(米/帝拳=現地時間の今月29日、WBCスーパーフライ級王者 ファン・フランシスコ・エストラーダに挑戦)が手放したうちのIBF王座は、バムが返上の意向を示した3月末の時点でIBFがWBC同様1位にランクするアヤラと3位(2位は空位)デーブ・アポリナリオ(比/大橋)に対し、早々に決定戦を指令済み。

 

そのため先月の投稿の際は、アヤラとアポリナリオがそのままIBFの方に行けば、消去法的からするとWBCの決定戦のカードは ロドリゲスJr. vs ロサレスになりそう、と書いた訳ですが…

 

ここにトップコンテンダー扱いになる筈の寺地選手が絡んで来る&アヤラとアポリナリオの動向がまだわからないとなると、これからの展開は予想困難。

 

因みに、バムとの統一戦に9ラウンドTKO負けでIBF王座から陥落した 4位 エドワーズは、エストラーダ vs バムのアンダーで前IBFライトフライ級王者 エイドリアン・クリエル(メキシコ)との対戦が決まっており、一先ずはその結果待ち。

 

アヤラを除くと、ロドリゲスJr.やロサレスは新鮮みに欠けるので、寧ろ勢いに乗っているヤファイが出て来る方が面白そうと自分は思いますが、どういう形に落ち着くんでしょうか。

 

現在、WBAのユーリ阿久井政悟(倉敷守安)選手1人だけが王座に君臨しているだけのフライ級ながら、WBOは先月末に7月20日:両国国技館で 1位 加納陸 (大成)vs 2位 アンソニー・オラスクアガ(米)のカードによる決定戦が正式発表。

 

WBCもIBFも間を開けず、スムーズに決まって行くよう期待。