京口紘人が現役続行を表明 | ボクシング・ダイアローグ

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WBA世界フライ級2位/前WBAライトフライ級スーパー&元IBFミニマム級王者 京口紘人(30=ワタナベ:18勝12KO2敗)が 5日に更新した自身のYouTubeチャンネルで現役続行を表明。

 

京口選手は、先月11日:韓国・仁川で開催された『 Treasure Boxing 6 』興行メインイベントのフライ級10回戦に出場し、IBF10位 ビンス・パラス(25=比:21勝15KO2敗1分)に予想外の 3-0(97-93×2、96-94)判定負け。

 

しかし、全体的に優位に進めていたように映った京口選手の勝ちとみる向きが多く、勝利を確信していた京口選手も試合終了直後、自身のSNSとYouTubeチャンネルで判定への不満をぶちまける発言…

 

と同時に、現役でもう一度という気持ちはない、今はボクシングと向き合う自信がない、などと投稿し、引退を示唆していた経緯がありましたが、それから約1ヶ月経ったこの日に更新した動画で

 

「自分の心境的に、まだボクシングを続けたい、もうちょっとやりたいという思いが出て来た。現役続行するなら明言しないといけないと思って動画にした」

 

とコメント、再起戦については

 

「やるからにはパラスとの再戦。自分の中でリベンジという気持ちはないが、もう一度戦うことに意味がある。ちゃんと勝つという認識」

 

とパラスとのリマッチ希望を明言。

 

実際のところ、アスリートはやらない期間が長ければ取り戻すのに時間がかかる=大変な作業になることを意識し、パラス戦から2週間後には軽く動き始め、パーソナルトレーニングも3週間ぶりに再開、既にジム側にも要望を伝えており「年内(のリング復帰)は確実」とのことで…

 

Treasure Boxing 代表の伊藤雅雪(元IBFスーパーフェザー級王者)氏が「俺はビンスが勝ったと思ったが、京口が望むなら再戦のために動く」と語ったという報道からしても、このマッチメイクはスムーズに進むのでは?と推測。

 

両者は京口選手がIBFミニマム級王者だった2018年5月に初対戦し、ダウンを奪われたものの 3-0 の判定勝ちで京口選手がタイトル2度目の防衛に成功。

 

そして6年ぶりの第2戦は、採点を疑問視する向きの多い判定でパラスが雪辱、1勝1敗の形になった訳ですが…

 

本人の言うとおり、再起する以上は先ずパラスとハッキリ決着を着けなければ先へは進めないでしょうから、ラバーマッチの正式発表が待たれるところ。

 

現在、王座に君臨するのはWBAのユーリ阿久井政悟(倉敷守安)選手のみ/他の3団体は空位、と主役不在で混沌とするフライ級は、そこにWBAスーパー&WBCライトフライ級王者 寺地拳四朗(BMB)選手が参入する可能性大、とのニュースが昨日流れたばかり。

 

京口選手がキッチリとパラスに借りを返せば、ライトフライ級時代の2団体統一戦で敗れた寺地選手と世界をかけての再戦が、もしかしたら先々実現するかも?