WBCフライ級王者 フリオ・セサール・マルティネスが王座返上:同級王者はWBAユーリ阿久井1人に | ボクシング・ダイアローグ

ボクシング・ダイアローグ

観戦記・展望・プレイバックなどなど・・・

 

WBC[世界ボクシング評議会]が、フライ級王者 フリオ・セサール・マルティネス(29=メキシコ:21勝15KO2敗2NC)がスーパーフライ転級のため王座を返上したことを発表。

 

現時点では、空位となった王座の決定戦に関する話はまだないようですが、定番パターンどおりであればランキング上位同士の組み合わせで対戦指令が出る筈。

 

1位 アンヘル・アヤラ(メキシコ)

2位 フランシスコ・ロドリゲスJr.(メキシコ)

3位 クリストファー・ロサレス(ニカラグア)

4位 サニー・エドワーズ(英)  

5位 ガラル・ヤファイ(英)

 

ただ、前WBO&IBF王者 ジェシー“バム”ロドリゲス(米=6月にWBCスーパーフライ級王者 ファン・フランシスコ・エストラーダに挑戦)が王座を返上の意向を示した3月末の時点で、IBFはWBC同様1位にランクするアヤラと3位(2位は空位)デーブ・アポリナリオ(比/大橋)に対し、空位となる王座の決定戦を早々に指令済みで…

 

アヤラとアポリナリオがそのままIBFの方に行けば、消去法的には ロドリゲスJr. vs ロサレスのベテラン古豪同士によるカードになりそう。

 

とはいえ、この組み合わせでは流石に新鮮味のなさが否めず、バムに倒されて王座陥落後まだ再起もしていないエドワーズはともかく、ここは勢いに乗っているヤファイ(東京五輪フライ級金メダル)が出る方が面白いんじゃ?な感。

 

(エドワーズは、エストラーダ vs バムのアンダーで前IBFライトフライ級王者 エイドリアン・クリエルと再起戦同士の対戦を予定) 

 

なお、マルティネスの返上でフライの世界王座は3団体が空位となり、チャンピオンは現在WBAのユーリ阿久井政悟(倉敷守安)選手1人だけになった格好。
 
… で、WBCとIBFの今後の見通しは上述したとおりですが…
 
残るWBOも、バムの返上を受けて 1位 加納陸 (大成)と 2位 アンソニー・オラスクアガ(米)の両陣営に決定戦交渉を指令、4月初めの時点で対戦同意に達したと正式発表していたと共に、同月半ばには加納選手が出場をキャンセルした興行のリングに挨拶に上がり、7月にオラスクアガとのWBO決定戦が決まったと報告&試合への意気込みをコメント。
 
それ以降、未だにジム側からの正式発表はされていない(筈、たぶん)ものの、とにかくこれも決定事項のようなので、取り敢えず3王座は順次滞りなく埋まって行きそう?