【結果】ルカシュ・ロザンスキ vs ローレンス・オコリー[WBCブリッジャー級タイトル戦] | ボクシング・ダイアローグ

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5月24日(日本時間25日)

ハラ・ナ・ポドプロミー:ポーランド・ジェシュフ

 

◇WBC世界ブリッジャー級タイトルマッチ◇

 

王者

ルカシュ・ロザンスキー

(38=ポ-ランド:15戦全勝14KO)

vs 

挑戦者1位/前WBOクルーザー級王者

ローレンス・オコリー

(31=英:19勝14KO1敗)

 

ロザンスキは昨年4月、アレン・バビッチ(クロアチア)との王座決定戦に初回TKO勝ちして初代王者オスカル・リバス(コロンビア/加)が返上した王座を獲得、今回がそれ以来の初防衛戦のリング。

 

オコリーは昨年5月、クリス・ビラム=スミス(英)に2ー0判定で敗れてWBOクルーザー級王座から陥落、それ以来となる再起戦で1階級上げ、新設クラスで2階級制覇に挑戦。

 

結果は オコリーが 初回 2:55 KO勝ちで新王者。  

 

1ラウンドKO決着ということで、映像が見つかるなら当然フルだろうと思っていたものの検索ヒットしたのはハイライト版だけ、しかしないものはしょうがないとそれを視聴しましたが…

 

呆気なく初回で終わったことを抜きにしても、ズングリ型というよりはかなりダブついた体型のロザンスキを、ウェイトアップしても締まった体格&サイズでも勝るオコリーが問題にせず一蹴した印象。

 

2分過ぎあたり、オコリーの右が決まるとロザンスキが早くもダウン、再開後も挑戦者の右オーバーハンドに圧されて後退した王者は、まともには当たっていないように見えた追撃のワンツーでロープにもたれ、そのまま腰から崩れ落ちて2度目のダウン。 

 

カウント中にラビットパンチだったとアピールするもレフェリーは取り合わず続行、しかしダメージの深いロザンスキは足に来ており大ピンチ。

 

再開後、一気に畳みかけたオコリーがロープに詰めて連打からの右アッパー、これを受けてロザンスキは前のめりに3度目のダウン。

 

ここも立ち会ったながら既にフラフラの状態、レフェリーがカウント10のタイミングで試合終了を宣告し、一方的な王者交代劇の幕引き。

 

新王者オコリーはクルーザー級時代に一定レベルの力を証明済みにつき、24ポンド(約10.9キロ)重くなった条件下でも定着できるかどうかが一先ず注目ポイントになりそうですが…

 

新設&他はWBAのみが追随の2団体だけが設置しているクラス、ということで選手層の薄さは明らかなため、ソコソコいけそうなイメージは有り。

 

今後は、準ヘビー級の大型ブリッジャーと対戦しても引けを取るようなことがないのか、といった部分も注目点になりそうな気もしますが、取り敢えずは存在意味のない暫定王者 ケビン・レレナ(南アフリカ)との団体内統一戦もさっさとやってしまってほしいところです。

 

初黒星で王座陥落となったロザンスキは、あの体型から推測するに、減量不要&新設で層が薄くタイトル獲得チャンスが多そうと見込んでブリッジャーに転級したのでは?と思われるものの…

 

端から見るに、一般的なボクサー同様しっかり絞ったらやはりクルーザーがベストウェイトな感じがするので、もう一度考え直した方が… という気がします。