IBF世界バンタム級王者 エマヌエル・ロドリゲスが来日:5/4 西田凌佑と初防衛戦 | ボクシング・ダイアローグ

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5月4日:エディオンアリーナ大阪第1競技場でセットされているIBF世界バンタム級タイトルマッチで、1位の指名挑戦者 西田凌佑(27=六島:8戦全勝1KO)選手の挑戦を受ける王者 エマヌエル・ロドリゲス(31=プエルトリコ:22勝13KO2敗1NC)が 23日の夜、関西国際空港に到着。

 

高地のメキシコシティでキャンプを張って調整、ブエルトルコには帰らず米カリフォルニア州ロサンゼルスを経由して来日したロドリゲスは、報道陣に対し

 

「約4ヶ月前からメキシコシティで200ラウンド近いスパーリングを重ねてきた。最高の状態に仕上がっている。

 

 西田は若くて良いボクサーだとは思うが、私とは経験の差が大きい。私に勝つのは難しいだろう。

 自分が優れたボクサーであることを証明する」

 

と自信の弁、またバンタム級は翌々日の5月6日に東京ドームでWBA王者 井上拓真(大橋)選手が石田匠(井岡)選手と、WBO王者 ジェイソン・モロニー(豪)が武居由樹(大橋)選手とそれぞれ防衛戦、WBC王者に中谷潤人(M.T)選手が君臨していることについては

 

「中谷もモロニーも井上も良いボクサー。彼らに勝って自分がバンタム級のNo.1であることを証明するため、今回の試合に勝って統一戦に進んでいきたい」  

 

とコメント。

   

ロドリゲスは昨年8月、メルビン・ロペス(ニカラグア)との決定戦に判定勝ちし、前4団体統一王者 井上尚弥(大橋)選手が返上したタイトルを獲得、今回がそれ以来の試合となる2期目王朝の初防衛戦。

 

[1期目は18年5月、ポール・バトラー(英)に判定勝ちで同じIBFの王座を奪取、19年5月のIBF・WBA2団体統一戦&V2戦&ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)準決勝で井上選手に2ラウンドTKO負けを喫し、陥落&初黒星]

 

西田選手は、昨年8月のIBF挑戦者決定戦でクリスチャン・メディナ(メキシコ)を判定で下して指名挑戦権を獲得、それ以来となる世界初挑戦のリング。

 

井上選手に倒されて以降は、KOはさほど意識せず確実に勝つスタイルに徹する傾向が強くなったロドリゲスと、典型的なポイントアウト・スタイルの技巧派 西田選手、という組み合わせ。

 

ロペスに完勝して王者に返り咲いた後、突然の引退宣言→ すぐ撤回(ファイトマネーに対する不満からの発言だったらしい)といった小騒動を経ての初防衛戦となるロドリゲスは、どうやら意欲をしっかり持ち直したようなので、初めての日本のリングで好ファイトを見せてほしいところ。

 

西田選手の方は、パワー&決め手を欠く部分をカバーしながらポイントを取ることは容易ではないと思われるものの、同様にテクニシャンでショートカウンターも併せ持つロドリゲスにどう対抗するのか...

 

高度な技術戦が期待されます。