正式発表:6/15 全勝対決 タンク・デービス vs マーティン &ベナビデス vs グウォジク | ボクシング・ダイアローグ

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プレミア・ボクシング・チャンピオンズ(PBC)が、6月15日(日本時間16日)に米ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催するダブル世界戦イベントを発表。

 

メインはWBA世界ライト級タイトルマッチ、王者 ジェルボンテ〝タンク〟デービス(29=米:29戦全勝27KO)vs 挑戦者2位 フランク・マーティン(29=米:18戦全勝12KO)。

 

この一戦については、6月15日ラスベガス、同22日ヒューストン、といった情報が何度か流れていましたが、漸く主催者のPBCから正式に発表された形。

 

デービスは、昨年4月にライアン・ガルシア(米)を7ラウンドKOして以来となる1年2ヶ月ぶりのリングで、タイトル5度目の防衛戦。

 

ガルシア戦の翌月、2020年11月に起こした轢き逃げ事件で裁判所から言い渡された義務に違反したかどでメリーランド州ボルチモアの拘置所に収監(44日間)されるなど、プライベートでのトラブルの影響もあって間が空いてしまった格好。

 

マーティンは昨年7月、アルテム・ハルチュニアン(アルメニア/独)とのWBCライト級挑戦者決定戦に判定勝ちしてオフィシャルチャレンジャーとなったものの、一時内定が伝えられたWBC王者 シャクール・スティーブンソン(米)挑戦はすぐに一転してキャンセル、ターゲットをタンクに変えての世界初挑戦。

 

インパクトの強い勝ち方が多いこともあり、今回もデービスの豪打爆発のイメージがハッキリ浮かぶ感じですが...

 

ここまで全勝のマーティンがそのタンクにどう対抗するのか、要注目のカードだとは思います。

 

 

同じリングのセミファイナルには、WBCライトヘビー級暫定王座決定戦、WBCスーパーミドル級暫定王者 デビッド・ベナビデス(27=米:28戦全勝24KO)vs WBCライトヘビー級2位/元WBC同級王者 オレクサンドル・グウォジク(37=ウクライナ:20勝16KO1敗)がセット。

 

スーパーミドル級4団体統一王者 サウル〝カネロ〟 アルバレス(メキシコ)に対戦オファーを拒否されたことが報じられていたベナビデスは、昨年11月にデメトリアス・アンドラーデ(米)を6ラウンド棄権TKOで一蹴して以来のリングとなり、1階級上げてライトヘビー進出へと方向変換した形。

 

対するグウォジクは、昨年9月の前戦でアイザック・ロドリゲス(ブラジル)との調整試合に2ラウンドKO勝ち、アルツール・ベテルビエフ(露/加)とのライトヘビー級2団体統一戦に10ラウンドTKO負けしてWBC王座陥落後ここまで3連勝中、今回は暫定ながら久々の王者返り咲きチャンス。

 

勢いを維持しつつ着実にステップアップしているベナビデスと、試合数も少なくちょっと存在感が薄くなっているグウォジク、という図式だけに、個人的にはあまり関心は高くはありませんが...

 

ライトヘビーのウェイトでもベナビデスが問題なく本領発揮できるのか、といった部分に注目したいと思っています。

 

なお、この試合の勝者には、6月1日(日本時間2日)にサウジアラビアで行われるベテルビエフvsディミトリー・ビボル(キルギス/露)のライトヘビー級4団体統一戦の勝者と対戦する流れが用意されているとのこと。