【結果】韓国TB興行:京口紘人vsパラス 竹迫司登vsプラタップ・シン 谷口将隆vsアブシード | ボクシング・ダイアローグ

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5月11日:韓国・仁川の仁川パラダイスシティ・グランドボール・ルームで開催された『 Treasure Boxing 6 』興行。

 

メインイベントはフライ級10回戦、WBA2位/IBF4位/前WBAライトフライ級スーパー王者&元IBFミニマム級王者 京口紘人(30=ワタナベ:18勝12KO1敗)vs IBF10位 ビンス・パラス(25=比:20勝15KO2敗1分)。

 

22年11月、寺地拳四朗(BMB)選手とのライトフライ級2団体王座統一戦で7ラウンドTKO負け、その後にフライ級にクラスを上げ2連勝中の京口選手は、昨年9月にジャーベン・ママ(比)を3ラウンドKOして以来のリング。

 

パラスは昨年10月の前戦で元日本ミニマム級王者 石沢開(M.T)選手、同年5月の前々戦では花田歩夢(フリー)選手にそれぞれ判定勝ち、3試合連続での日本人との対戦。

 

また両者は18年5月に対戦し、その時は京口選手がプロ初のダウンを奪われながらも大差の判定勝ちでIBFミニマム級タイトルのV2に成功しており、今回は6年越しの再戦。

 

結果は パラスが 3-0(97-93×2、96-94)の判定勝ち。

 

この興行は全て観ていませんので、各社報道をもとに結果&簡略な内容のみの投稿になりますが…

 

京口vsパラスについては、プレッシャーをかけて手数を出したパラスに、京口選手が下がりながらもヒット数で上回っていた印象だったことから、採点については疑問の声が多々上がっているようです。

 

リードしている前提でポイントアウトを意図した京口陣営の読みが外れ、前に出て攻勢を取り続けたパラスの方がジャッジの支持を受けた、ということみたいですが、何れにしても京口選手はこの敗戦で迫りつつあった世界挑戦が一時停止。

 

とはいえ完敗等とは違う種類の黒星につき、リスタートの早い遅いはほぼ本人次第、という気がしますが… どうなるでしょうか。

 

 

セミファイナルはOPBFミドル級タイトルマッチ、王者 竹迫司登(32=ワールドスポーツ:16勝15KO1敗1分)vs 挑戦者5位 テイジ・プラタップ・シン(37=豪:18勝8KO7敗3分)。

 

竹迫選手は昨年10月、マ・ウーヒョン(韓)との決定戦に10ラウンドTKO勝ちして空位のOPBF王座を獲得、今回がその初防衛戦。

 

シンは昨年11月、ユン・ドクノ(韓)とのWBOアジアパシフィック王座決定戦に6ラウンドTKO負け、それ以来となる再起戦で、OPBFタイトル初挑戦。

 

結果は シンが 2-1(115-113×2、113-114)の判定勝ちで新王者。

 

竹迫選手はパワー、シンはパンチの回転力と、それぞれの持ち味が交錯する接戦の流れのままに試合進行、4ラウンド終了時の公開採点でリードされていた竹迫選手が中盤から反撃に出たものの、最終的に競り負ける格好でスプリット判定を落として惜敗、という内容だったとのこと。

 

 

セミセミはライトフライ級8回戦、IBFライトフライ級10位/元WBOミニマム級王者 谷口将隆(30=ワタナベ:17勝11KO4敗)vs ジェイセバー・アブシード(29=比:22勝13KO13敗)。

 

昨年1月、メルビン・ジェルサレム(比)に2ラウンドTKOで敗れ世界王座から陥落した谷口選手は、昨年8月の再起戦で堀川謙一(三迫)選手に判定勝ちして以来となる9ヶ月ぶりのリング。

 

堀川戦の試合中に顎を骨折をした影響でやや試合間隔が空いたものの、2階級制覇を目指しライトフライに転級しての2戦目。

 

一方のアブシードは、昨年10月の前戦で同国人のジェニー・ボーイ・ボカに判定勝ち、連敗を3でストップして臨む元世界王者との対戦。

 

戦績はパッとしないながらも、18年10月に現WBA世界フライ級王者 ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)選手に8ラウンドTKO勝ちした実績を持つ中堅どころ。

 

結果は 谷口選手が 5ラウンド 1:14 TKO勝ち。

 

初回から積極的に行った谷口選手が序盤の段階で主導権を握り、4ラウンドにローブローで減点されるアクシデントはありつつも続く5ラウンドに左ストレートでダウンを奪い、再開後の連打で再び左でダウンを追加、レフェリーが止めて試合終了…

 

という圧勝だった模様です。