【結果】井上尚弥へのIBF指名挑戦者 サム・グッドマン vs マーク・スクレイブス | ボクシング・ダイアローグ

ボクシング・ダイアローグ

観戦記・展望・プレイバックなどなど・・・

 

13日:豪ニューサウスウェールズ州ウロンゴンのウロンゴン・エンターテイメント・センターで行われたスーパーバンタム級10回戦に、同級4団体統一王者 井上尚弥(大橋)選手へのIBF指名挑戦権を持つ1位のサム・グッドマン(25=豪:17戦全勝7KO)が出場、マーク・スクレイブス(30=豪:13勝9KO2敗)とのチェーンナップに 4ラウンド 2:00 TKO勝ち。

 

動画サイトをサッと検索したところ見つかったのはハイライト映像のみ、それを視聴しただけにつき全体的な内容はわかりませんが、スタートから攻勢を取ったグッドマンが終始優位に進めていた末の4ラウンド、ロープを背に防戦に追われるスクレイブスにレフェリーが早めのストップをかけ試合終了、という流れ。

 

スクレイブスが左フックを打ち返した直後にレフェリーストップ、という間の悪さはあったものの、両者の力の差はハイライトでもハッキリわかるレベルで、仮にもう少し長引いていたとしても結末は同じだった筈。

 

昨年6月、IBFの挑戦者決定戦で元WBA同級暫定王者 ライース・アリーム(米)を判定で破り指名挑戦権を獲得、同12月の前戦で当時WBO14位のチョン・リュー(中国)を判定で下しているグッドマンはWBOでもランキング1位をキープ中。

 

この先の調整試合に負けるようなことがない限り、早ければルイス・ネリ(メキシコ)の次、もしくはその次にモンスターへの指名挑戦が事実上確定的。

 

グッドマンをプロモートするノーリミット・ボクシングが、井上vsネリ(5月6日:東京ドーム)の勝者をオーストラリアに招聘して地元で挑戦させる計画を描いている、との報道も一部にあるようですが、モンスターにはネリに勝てばその次は9月:サウジアラビアでWBAの指名挑戦者/元WBA&IBF王者 ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と対戦?という情報が先立って流れており…

 

年内に3試合を見込む井上選手の想定どおりに事が進めば、グッドマンは12月?の指名挑戦が実現するかもしれないにしろ、そうなったところでファイトマネーが高額化しているモンスターをオーストラリアに呼ぼうというのはまた別な話で、現実的には極めて困難な筈。

 

(井上選手ではなくネリorアフマダリエフなら可能性は充分ありそうながら、言うまでもなくモンスターが負けて王者が交代する可能性は非常に低い)

 

それはそれとして、個人的なグッドマンの見解は…

 

まとまりがあって手数も出る好選手だとは思うものの、井上選手レベルが相手となると好勝負できるイメージは流石に湧かず、上体の硬さ(パンチは基本的に手打ち:パワーで太刀打ちは出来そうにない&たぶん打たれ強くはない)などのウィークポイントを突かれ、中盤くらいまでには倒されそう、という感じ。

 

モンスターがネリ&最強挑戦者と思われるアフマダリエフを撃退した後に戦う相手としては、正直ちょっと物足りなさを否めない気がします。