全米ボクシング記者協会(BWAA)が井上尚弥をシュガー・レイ・ロビンソン賞(最優秀選手賞)に選出 | ボクシング・ダイアローグ

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全米ボクシング記者協会(BWAA:正会員94人+補助会員)の記者投票の結果、4団体統一世界スーパーバンタム級王者 井上尚弥(30=大橋:26戦全勝23KO)選手が23年のシュガー・レイ・ロビンソン賞(最優秀選手賞)に決定。

 

1938年から選出の始まった同賞を日本人が受賞するのは初めてのことで、19日に同協会が電話で井上選手本人&所属ジムの大橋秀行会長に通知。

 

[他のノミネート者は 3団体統一ウェルター級王者 テレンス・クロフォード(米)、WBAライト級王者 ジェルボンテ・デービス(米)、WBCスーパーライト級王者 デビン・ヘイニー(米)、WBCスーパーミドル級暫定王者 デビッド・ベナビデス(米)の4人]

 

既に井上選手は、ESPN(米スポーツ専門局)男子部門、CBS(米3大ネットワーク)、The RING(リング誌:米老舗専門誌)、ボクシングシーン.com、ワールド・ボクシング・ニュース、トップランク(米プロモート大手:ファン投票で決定)でもそれぞれ2023年の年間最優秀選手賞を受賞、更にまたトロフィーが加わった形。

 

23年については、事実上どのメディア&関連組織でも井上選手とクロフォードの一騎打ちな感じでしたが、7ヵ月間の2試合で4団体統一の井上選手が、1戦のみで同じく4冠統一のクロフォードより評価される割合の方が高い傾向で、これは当然と言えば当然ながら公平&妥当なところ。

 

(なお、実績自体には関係ないものの、クロフォードはそれから暫くして指名戦の義務を果たさないことを理由にIBFから王座を剥奪され、現在は3団体統一王者)

 

逆に、もしクロフォードがもう1戦、IBF暫定王者 ジャロン・エニス(米=クロフォード剥奪によるスライドで、現在は正規王者に昇格)とやって明白な内容で勝っていたとしたら、おそらく井上選手をMVPに選出するメディア等はなく、クロフォード一色に染まっていた筈ですが…

 

ネームバリューで決まるのではなく実績で選ばれる訳ですから、しっかり実のある仕事をした井上選手の方がより高く評価されるのは至極真っ当、と思います。